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物心ついた時には孤児院に居て、彼は自分だけを見てくれる存在に巡り合うことができなかった。その中で彼が信じたのはただ力だけだった。ホグワーツに入り、ほとんどの教師、生徒が彼の優秀さに一目置いた。それでも、人を信用したことのないヴォルデモート、基トム・マールヴォロ・リドルは他人からの信頼にも気が付かない。だから彼は孤独であった。自分の枯渇した心の原因が、孤独から来るものであると彼は気が付くことなく、この世から消えた。
座り込んだ私を労わるように、シリウスは同じようにしゃがみ、私を抱きしめる。彼の手が私の肩に食い込んで少し痛いけれど、それも生きている実感に変わった。
「シ、シリウス…、愛している」
気が抜けてしまって、私たちの頭上にはまだ死喰い人が飛び交っているのに目から涙が止まらない。きっと、今の私の顔はとんでもなく歪んでいるだろう。それでも、シリウスはこの世の何よりも愛おしいと言わんばかりの表情で私を見つめ、そして涙を拭ってくれた。
当然容赦なく私たちに魔法が降りかかるが、気の利くレギュラスがいつの間にか側にやってきて、ご機嫌に私たちを守ってくれていた。
「シリウス様！」
その声が聞こえて私たちは振り返る。そこに立っていたのは白くて長い髪を風になびかせ、両手を上げて砂浜に膝を付く人物。彼はルシウス・マルフォイだ。意地汚く、世渡り上手の彼は私たちに訴えた。ヴォルデモートに操られていた、と。
みっともなく私たちに許しを請い、命だけは、家族がいるのです、と縋り付く彼を見て私とシリウス、そしてレギュラスは大きくため息をついた。どうやら勝利を喜ぶ暇も与えてくれないらしい。私は思い切り涙を拭う。そして、私とシリウスは立ち上がり、天高く花火を打ち上げた。こちらに注目させ、そして杖をメガホンのように使い声を轟かせた。
「ヴォルデモートは消えた！！死喰い人は大人しく降伏を！！」
一部の死喰い人は除き、ほとんどの死喰い人は杖を手放し降伏した。そんな死喰い人たちを慌てて拘束していく闇払い。私とシリウス、レギュラスも同じように死喰い人を拘束し、怪我人の治療に当たった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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おたけ - この作品を最後まで書き上げてくださりありがとうございます！面白すぎて、１日徹夜して読み切りました！こんな素敵な作品に出会えて本当に感謝です！ありがとうございます！ (7月20日 18時) (
レス) @page43 id: 277811df6e (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 幽蘭さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んで頂きありがとうございました。読み返すと誤字脱字が多かったりちゃんと伏線になっていなかったりで初心者丸出しですが…。また機会がありましたらどこかで！ありがとうございました！ (5月25日 23時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
幽蘭(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。素敵な作品ありがとうございました！！ (5月24日 12時) (レス) @page43 id: 1d533b6371 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - RIKOさん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！素人の妄想を文字にしただけのものですが、楽しんでいただけたようで嬉しいです！またどこかで！本当にありがとうございました！！！ (5月23日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - 本当にありがとうございました！！ (2023年3月25日 2時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月25日 14時
