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カラン、と聞きたくない音が洞窟に響く。軽いものが岩の上に落ちた音。振り返れば、スネイプが亡者たちに引きずり込まれそうになっていて、岩にしがみついている。さっきの音は杖が落ちた音だった。
「スネイプ！ぐ、ぁ！？」
僕がスネイプに気を取られた瞬間、僕の足に蛇がかみついた。絶対に離すまいと僕をにらみつける蛇。いまだと僕に迫りくる亡者たち。僕は握っていた剣を思い切り振りあげ、そして足にかみつく蛇に思い切り振り下ろした。蛇はまるで感情があるかのように大きく目を見開き、僕を恨めしそうににらみつける。そして、パラパラと先ほど僕が破壊した分霊箱のもやのように砂となり、岩場に落ちた。カラン、と軽いものが落ちる音がして目線を落とすと、蛇の居た場所にはサラザール・スリザリンのロケットが落ちている。蛇が飲み込んで持っていたものだ。分霊箱の一つを破壊した。最後の一つも、見つけた。魔法に関しては皆より劣る僕が、臆病な僕が、蛇を剣で切り倒したのだ。震える手でロケットを拾い上げた。
「おい！早く助けんか！！！」
スネイプの切羽詰まった声が洞窟に響き、僕は彼の存在を思い出す。すっかり忘れていた。彼は下半身を完全に湖に沈め、腕力だけで何とか耐えていたようだ。その腕もぷるぷると震えて今にも引きずり込まれそうだけれど。僕は手に持っていたロケットを急いで首にかけ、そんな彼の両腕の掴んで引き上げる。彼を立たせ、その腕を引いて小舟に急いだ。途中、ちゃんと剣も拾って。もうこの洞窟に用はない。僕はネズミの姿となりスネイプと一緒に小舟へ飛び乗った。
２人で何とかしてリーマスと合流することができた。リーマスは僕たち二人に肩を貸してくれて、満身創痍ではあるが無事に洞窟の外まで出ることができた。
あたりはすっかり暗くなっていて、少し離れた僕らの場所からはどんな状況になっているのかわからない。
僕はロケットを首から外し、そして手帳からバジリスクの牙を取り出して思い切り刺す。すると大きな靄が現れ、あたり一面を覆ったかと思うと、すぐにはじけて消えた。僕らの手元には真っ二つに割れてしまったロケットが残った。ロケットの中に入っている写真の人物と目が合ったような気がした。
「…二人とも、とりあえずここに隠れていて。そんな怪我じゃ戦えない」
「待てルーピン。ペティグリューが蛇に噛まれた。即効性の毒ではないが、すぐに解毒する必要がある」
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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おたけ - この作品を最後まで書き上げてくださりありがとうございます！面白すぎて、１日徹夜して読み切りました！こんな素敵な作品に出会えて本当に感謝です！ありがとうございます！ (7月20日 18時) (
レス) @page43 id: 277811df6e (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 幽蘭さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んで頂きありがとうございました。読み返すと誤字脱字が多かったりちゃんと伏線になっていなかったりで初心者丸出しですが…。また機会がありましたらどこかで！ありがとうございました！ (5月25日 23時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
幽蘭(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。素敵な作品ありがとうございました！！ (5月24日 12時) (レス) @page43 id: 1d533b6371 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - RIKOさん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！素人の妄想を文字にしただけのものですが、楽しんでいただけたようで嬉しいです！またどこかで！本当にありがとうございました！！！ (5月23日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - 本当にありがとうございました！！ (2023年3月25日 2時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月25日 14時
