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私たちも、ハリーがホグワーツ特急に乗るのを見送りに行きたいとジェームズに駄々をこねた。娘も再来年乗ることになるのだ、断る理由がない、とジェームズ夫妻は快く承諾してくれた。
そのため、９月１日の朝、私とシリウス、そして娘の手を引いてキングズ・クロス駅にやってきていた。当然、ジェームズ、リリー、ハリーと一緒に。ハリーが引くカートには大きなトランクが乗っていて、その上にフクロウの籠が置かれている。そのかごの中にはシロフクロウがいる。このシロフクロウは、入学祝にと私とシリウスがプレゼントしたもので、ハリーによって「ヘドウィグ」と名付けられた。
フクロウをカートに乗せている人なんてマグルの中では居ない。ヘドウィグが鳴くたびにマグルがこちらを振り返った。いや、振り返った理由は私の隣を歩くシリウスと娘のせいかもしれないが。
シリウスは３０歳になったが相変わらずハンサムだ。さすがに若々しさはなくなったが、その代わりに色気が増してしまい、結婚生活１２年目ではあるが未だドキドキしてしまう。彼は今日黒のシャツに赤のジャケットを着ている。しっかりと胸元のボタンを開けて。私はそれに合わせて黒のタイトワンピースに赤のショート丈のジャケットを着ている。ちなみに娘には赤のワンピースに黒のジャケットだ。そんな私たちが視線を引いている可能性もある。
しばらく二家族で歩いていると、ようやく９番線が見えてきた。少し歩いて、１０番線の手前の大きな柱の前へと立った。
「さ、ここが９と４分の３番線だ。あの柱に向かって思い切り走るんだ」
ジェームズがかがんでハリーの肩を抱き、目線を合わせて説明をする。ハリーは首をかしげてぶつかるよ、とジェームズに言った。そんなハリーにジェームズはにっこりと笑った。いや、あの笑顔は悪戯をするときの笑顔だから、にやりと笑った、のほうが正しいかもしれない。
ジェームズは難しく考えるな、とだけハリーに言い、ハリーの背中を押して壁に向かって走り出した。ぶつかるのが怖くて目を思い切りつぶるハリーと、びびる息子を楽しそうに見下ろすジェームズ。２人は吸い込まれるように壁の中へと消えていった。
「わあすごい！消えちゃった！」
ハリーに比べ、娘は恐怖を感じていないようで私も行く！とシリウスの腕をぐいぐいと引っ張り壁に走り出そうとする。シリウスはそんな娘に満足そうに笑い、彼女を抱き上げて壁の中へと消えていった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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おたけ - この作品を最後まで書き上げてくださりありがとうございます！面白すぎて、１日徹夜して読み切りました！こんな素敵な作品に出会えて本当に感謝です！ありがとうございます！ (7月20日 18時) (
レス) @page43 id: 277811df6e (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 幽蘭さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んで頂きありがとうございました。読み返すと誤字脱字が多かったりちゃんと伏線になっていなかったりで初心者丸出しですが…。また機会がありましたらどこかで！ありがとうございました！ (5月25日 23時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
幽蘭(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。素敵な作品ありがとうございました！！ (5月24日 12時) (レス) @page43 id: 1d533b6371 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - RIKOさん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！素人の妄想を文字にしただけのものですが、楽しんでいただけたようで嬉しいです！またどこかで！本当にありがとうございました！！！ (5月23日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - 本当にありがとうございました！！ (2023年3月25日 2時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月25日 14時
