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５年生になり、私とシリウスは付き合うこととなった。その２週間後、私は生理になった。今日は一日目、下腹部が痛くて腰が重い。ふとした時に歩けないほど痛くなって立ち止まってしまう。なんとなく、年々生理痛が重くなっているような気がして朝から憂鬱だった。しかし、相変わらず察しのいいルームメイトは、この頃寒くなってきているからとセーターを着てマフラーをしていくことを私に勧めてくれた。
１限目、魔法薬学の時間。リリーにペアになろうとぐいぐい頼むジェームズに、嫌な顔をしながらも了承するリリー。それを見ながら私はシリウスとペアを組んだ。
「体調悪いのか？」
「え？うん。よくわかったね」
私の顔を覗き込んでシリウスは言う。どうやら彼が気が付くほどに顔色が悪かったようだ。彼は私の腰を抱いて抱き寄せ、無理するなよと笑いかけてくれた。そもそも魔法薬学で使う薬草は吸血鬼の弱点であることが多く、この時間はいつも憂鬱なのだ。シリウスもそれを良く知っているため、私を心配してくれた。
材料を直接触るような作業はシリウスがすべてやってくれ、私は魔法を込めながら鍋を混ぜるくらいしかやらなかった。それでも、生理であるのが相まって頭が痛くなる。この次は右に３回混ぜて、次に左に３回混ぜて…
何とか意識を鍋に集中させてかき混ぜていると、いつの間にか近くに来ていたシリウスが私の眉間をほぐすように、人差し指でぐりぐりと押した。眉間にしわが寄っていたようだ。後は鍋をかき混ぜるだけなので、シリウスが変わるよと言ってくれた。
何とか薬を完成させて先生に提出する。そして机に座ってレポートに取り掛かった。その間、心配そうに私を見ているので、シリウスに笑いかけておいた。
その後もずっと心配そうに私にベッタリだった。どうやらただ薬草で体調が悪くなったわけではないと気が付いたようだ。魔法薬学が終わってからも、本当に大丈夫なのか？と何度も私に確認してくれた。毎月来るもので私も慣れている。それなのに本気で心配しているシリウスを見て、なんとなくだましているような気分になったので少し恥ずかしい気もするが彼に生理なのだと伝えた。彼は少し固まって、そしてすぐに納得したように頷いた。
「Aの大丈夫は信用できないから、何か重たい病気かと思ったよ」
少し安心した、と言った彼に、私は笑った。これでひな鳥のように私の後をつけることもやめるだろう。
と、思っていたがその後もずっと私について回った
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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おたけ - この作品を最後まで書き上げてくださりありがとうございます！面白すぎて、１日徹夜して読み切りました！こんな素敵な作品に出会えて本当に感謝です！ありがとうございます！ (7月20日 18時) (
レス) @page43 id: 277811df6e (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 幽蘭さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んで頂きありがとうございました。読み返すと誤字脱字が多かったりちゃんと伏線になっていなかったりで初心者丸出しですが…。また機会がありましたらどこかで！ありがとうございました！ (5月25日 23時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
幽蘭(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。素敵な作品ありがとうございました！！ (5月24日 12時) (レス) @page43 id: 1d533b6371 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - RIKOさん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！素人の妄想を文字にしただけのものですが、楽しんでいただけたようで嬉しいです！またどこかで！本当にありがとうございました！！！ (5月23日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - 本当にありがとうございました！！ (2023年3月25日 2時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月25日 14時
