Harry Potter ページ16
その日、魔法省で私は事務作業を行っていた。物語『ハリー・ポッター』では、ニンファドーラ・トンクスの師匠がマッドアイだったが、私についてくれているのはレオだった。基本的にはレオの仕事の補佐をしている。
「A、君今日何かあるのかい？」
仕事に身が入っていないよ、とレオが私に指摘する。そして先ほど提出した羊皮紙に訂正線を引いた。どうやら誤字があったようだ。それもそのはず、私は自分用の手帳を机の傍らに置き、黄色の付箋が現れるのを今か今かと待っていたのだ。ヴォルデモートを倒し、ようやく私は自分自身の手帳を作ることができた。私のページができ、インデックスの色は赤だ。
今日は1980年7月30日。そう、私が待ちわびているのはハリー・ポッター誕生の連絡だ。ジェームズは私の記憶を見て今日が誕生の日だと知っていたため、仕事は休みだ。私はレオにそう伝えると、えぇ！？と大きく驚いた。
「だ、だからジェームズ管轄の仕事まで回ってくるのか…」
レオは私と同じように緊張し始めてしまい、結局二人とも仕事で使えなくなってしまった。２人そろって怒られてしまった。闇払い局長に”似た者同士め！”と怒られてしまい、私たちは怒られているというのに嬉しくなってしまい、お互いに目を合わせて笑った。
「そんなにポッター家の出産が気になるのなら、ポッターがしばらく休みを取れるように仕事をやってやればよかろう」
局長に呆れたようにそう言われた私たちは、今までなぜ気が付かなかったんだ、と呆け、そして昼食を取るのも忘れて爆速で仕事を終わらせる。２人で会話の一つもせず、ひたすら書類とにらめっこした結果、ジェームズの事務仕事は約3日分消えた。当然私たちの今日の事務仕事もこなしたが。笑顔で局長に書類を提出しに行ったら再び怒られた。
そんなこんなをして17時。そろそろ仕事にキリをつけて帰ろうと片付けをしているとき、その知らせがようやく届いた。黄色い付箋が軽い音を立てて手帳に現れ、レオが覗く中、恐る恐る手帳のインデックス「J」を開いた。
そこには少し疲れたような顔をしながらも、最上級の幸せそうな笑顔で寝台に寝転がるリリーと、その傍らに大きな口を開けて泣いている小さな赤ちゃん。そしてリリーを労わるように、額に貼りついた髪を払ってあげているジェームズの写真。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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おたけ - この作品を最後まで書き上げてくださりありがとうございます！面白すぎて、１日徹夜して読み切りました！こんな素敵な作品に出会えて本当に感謝です！ありがとうございます！ (7月20日 18時) (
レス) @page43 id: 277811df6e (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 幽蘭さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んで頂きありがとうございました。読み返すと誤字脱字が多かったりちゃんと伏線になっていなかったりで初心者丸出しですが…。また機会がありましたらどこかで！ありがとうございました！ (5月25日 23時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
幽蘭(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。素敵な作品ありがとうございました！！ (5月24日 12時) (レス) @page43 id: 1d533b6371 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - RIKOさん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！素人の妄想を文字にしただけのものですが、楽しんでいただけたようで嬉しいです！またどこかで！本当にありがとうございました！！！ (5月23日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - 本当にありがとうございました！！ (2023年3月25日 2時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月25日 14時
