Long Time ページ14
「で！！！いつ結婚するんです！？」
ブラック本家の執務室。レギュラスと俺の２人で書類に目を通し、それぞれに仕事を割り振る。そんなことをしているときに、まるでしびれを切らしたという勢いでレギュラスは言った。本当にここ半年は忙しくて結婚式どころじゃなかった。しかし、ようやく最近暖かい日差しが出てくるようになり、春の兆しが見えてきたところで仕事の目途が立ち、落ち着いた。
レギュラスの言う通り、そろそろ結婚式の準備を始めなければならないだろう。Aのほうも最近は休日出勤も減り、二人で土日を過ごせるようになった。問題ないだろう。
「確かにな。帰ったらAと相談するよ」
「全く、早くしないと僕、しわくちゃのおじいちゃんになりますよ！」
と言われ家に帰り早速Aと話をする。今日はレギュラスに早く帰れと執務室から追い出され、仕方がないのでスーパーで食材を買って夕食を準備して彼女を待つ。そして午後17:30、彼女が返ってきたのをハグで出迎え、キスをする。彼女の持つ革のカバンを奪い去り、玄関の定位置に置いた。ただいま、おかえり、と言いあえるこの日々がこれからも続くのだろうと思うと、胸が温かくなる。
「そろそろ、結婚式の準備をしたい」
夕食を食べ、お風呂にも入って二人でソファに座ってテレビを見る。つい半年前まではテレビの内容も行方不明者についてで暗い話題が多かったが、今ではハリウッド俳優の不倫なんていう正直どうでもいい話題がニュースで盛り上がっている。
「結婚式…すっかり忘れてた！」
彼女は赤い瞳を見開いて笑う。そして、どんな結婚式がいいか、と２人で案を出し合い、気が付けば日付を回っていて二人で笑いあった。まるで学生時代に一緒に悪戯を考えていた時のようだと。明日も仕事だ、早く寝よう、と彼女の額にキスをして寝室に誘う。広いベッドの上で彼女と向かい合い、俺の腕の上に彼女の頭が乗る。彼女の腰に腕を回してできる限り密着した。
俺のあごの下で、Aがふふ、と小さく笑うのが聞こえる。何が楽しいのかわからないが、とりあえずかわいいので腰を撫でると、Aはさらに小さく笑う。一体なんだと視線を下げると、Aは丸五目を細めてにこにこと笑って俺を見上げていた。
「…したいんでしょ」
にやりと笑って俺の頬に指を這わす。その悪戯な笑顔に俺は思わずうぐ、と声を詰まらせた。確かにしたいが明日も朝早い。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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おたけ - この作品を最後まで書き上げてくださりありがとうございます！面白すぎて、１日徹夜して読み切りました！こんな素敵な作品に出会えて本当に感謝です！ありがとうございます！ (7月20日 18時) (
レス) @page43 id: 277811df6e (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 幽蘭さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、読んで頂きありがとうございました。読み返すと誤字脱字が多かったりちゃんと伏線になっていなかったりで初心者丸出しですが…。また機会がありましたらどこかで！ありがとうございました！ (5月25日 23時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
幽蘭(プロフ) - 最後まで読ませていただきました。素敵な作品ありがとうございました！！ (5月24日 12時) (レス) @page43 id: 1d533b6371 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - RIKOさん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！素人の妄想を文字にしただけのものですが、楽しんでいただけたようで嬉しいです！またどこかで！本当にありがとうございました！！！ (5月23日 0時) (レス) id: cfb2af5982 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - 本当にありがとうございました！！ (2023年3月25日 2時) (レス) id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月25日 14時
