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「初めまして皆様。レギュラス・アークタルス・ブラックです。いつも愚兄と姉さんがお世話になっております。引き渡し完了の合図は守護霊の予定だったんですが、ご挨拶もかねて直接伝えに来た次第です。どうぞお見知りおきを」
綺麗にお辞儀をしたレギュラスと、微妙な空気が流れるステラ・カニーナ。自己紹介しろ、という意味でみんなレギュラスに杖を向けていたわけでは当然ないので、彼の予想外の行動にあっけにとられてしまったようだ。しかし、当然文句も出てくるわけで、数人のメンバーが口々にレギュラスに対してやれ裏切り者やら粛清対象やら罵声を浴びせている。いい大人が恥ずかしい。まぁ本人であるレギュラスは困ったように笑っているが、実際痛くもかゆくも困ってもいない。
「…俺の弟だ」
びりびりと空気がしびれる。何か問題でもあるか？と言わんばかりのシリウスの態度に、不死鳥の騎士団は狼狽えた。魔法界では純血一族は魔法の力が強いといわれている。そんな一族の最高峰がブラック家で、その血を色濃く有するのがシリウス。そんな彼のちょっとした威圧は周りを黙らせるのに十分だった。
「ここで我々が争っても意味ないだろう。ブラック、説明を求める」
ダンブルドアの兄、アバーフォースが沈黙を破り言葉を発した。さすが、偉大な魔法使いの弟である。やぎに魔法をかけて有罪判決を受けたとは思えない。シリウスは少し頭が冷えたのか、威圧を止めて口を開いた。
「…この部屋には俺らに危害を加えようとする者は入れねぇように魔法をかけてある」
そこにはいれたレギュラスは少なくとも俺とAに危害を加える意思は無い。そうシリウスが説明する。実際、レギュラスはホグワーツを卒業してまだ数か月だし、ここには歴戦の猛者がいる。こんな若造にビビる必要も無いのだ。シリウスがそう言うと、プライドの高い人たちだらけの不死鳥の騎士団は納得したようだった。まぁ実際は、レギュラスもブラック本家筋の人間のため、幼い頃から魔法の英才教育は受けているしセンスも抜群だが。
「さて、それじゃあ姿くらましするよ。場所はこの海岸」
ジェームズが地図を指さして言う。多少遠いが、この場にいる魔法使いなら失敗するほどの距離でもない。少々ピーターが心配だが。ジェームズの言葉に、一人また一人と姿くらましをしていく。さぁ、これからが最終決戦だ。私は杖を持つ手に力を入れ、体をねじった。
ラッキーアイテム
マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - RIKOさん» コメントありがとうございます！大変恐縮です。趣味で書いている程度なのでつたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです。是非お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月14日 10時) (
レス) id: 4798491269 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - こんなにも作り込まれていて面白い作品には久方ぶりに出会いました。とても楽しく読めて、最近の私が充実しているようにも感じます。本当にありがとうございます！応援しています。 (2023年2月13日 21時) (レス) @page30 id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます！R18版ですが、マイページの設定でコンテンツフィルタがオフになっているのであれば、私には原因がわからないです、すみません…。ブラウザから見るなどしても見当たらなければ解決策を考えるのでまた教えてください！！ (2023年2月8日 9時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 面白くて、思わず一話から一気読みしてしまいました!キャラ達格好可愛いし最高!所で、この小説のR18版が探しても見当たらないのですが、どうしてか分かりますかね…?フィルター等は無いんですけど…知ってたら教えて欲しいです！更新楽しみにしてます! (2023年2月8日 2時) (レス) @page13 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます！趣味で楽しく書かせてもらっています！こんな私の妄想にお付き合いいただいて嬉しいです。無理せずしっかり完結できるように頑張りますので、ぜひこれからもお時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月3日 11時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月2日 11時
