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そんな私たちの頭上でキャラキャラと楽しそうに笑う声。この声はベラトリックスだ。彼女は周りに名だたる実力者ばかりがいるというのに全く臆さず、まるで戦闘することが生きがいだと言わんばかりに飛び回り翻弄した。
「シリウスばっかり守って、自分の背中ががら空きだよA！！」
心底面白いと笑うベラトリックスは私の背中に回り、魔法を放ってくる。つまり、私たちはヴォルデモートとベラトリックスに挟み撃ちにされてしまったのだ。姑息で狡猾なスリザリン生らしく、ベラトリックスはヴォルデモートの攻撃のタイミングに合わせて同時に魔法を放ってくる。同時に防ぐことはできない。私はくるりと反転し、シリウスと背中合わせになる。そして、ベラトリックスからの魔法を跳ね返し、彼女に失神魔法をかけた。シリウスはというと、ちゃんとヴォルデモートから飛んでくる魔法を防御して攻撃を繰り出している。
「Nice one!」
背中越しにシリウスの声が聞こえてくる。私はその声に笑みを深くした。
ほんの少し前の私なら、自分がベラトリックスに魔法をかけられようがシリウスを守るためにヴォルデモートからの魔法を防いでいただろう。しかし私は学んだのだ。シリウスは強いし、私だって強い。互いに背中を預けることができる信頼関係も築いた。
ベラトリックスは私からの失神魔法を跳ね返したが、すぐさまレオがこちらに駆け付けたことで再び飛び立って別の場所へと行ってしまった。
「相変わらず、息ぴったりだな」
レオは安心したように笑ってベラトリックスを追いかけていった。それから再び一進一退の攻防が続く。埒が明かない、と感じていると、ふと、ヴォルデモートの笑みに不信感を覚えた。
現在、私とシリウスがヴォルデモートを抑え、闇払いで死喰い人を止めている。不死鳥の騎士団はそれぞれ分霊箱を破壊している。分霊箱の破壊にはさほど時間はかからないはずだ。少なくとも、サラザール・スリザリンのロケット以外は問題なく破壊されているだろう。そしてその破壊は目の前で行われているためヴォルデモートも知っているはずだ。それなのに、この余裕の表情は。
「A！持っていた分霊箱の破壊は完了した！」
ジェームズがこちらに声を張り上げる。私はシリウスに背を向けていたのを元に戻して横に立つ。ヴォルデモートからの攻撃を防御するに徹した。そして、あたりをぐるりと見まわした。
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マールヴォロ・ゴーントの指輪
今日の呪文学
ルーモス（光よ）
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アネモネ(プロフ) - RIKOさん» コメントありがとうございます！大変恐縮です。趣味で書いている程度なのでつたない文章ですが、楽しんでいただけたら幸いです。是非お時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月14日 10時) (
レス) id: 4798491269 (このIDを非表示/違反報告)
RIKO(プロフ) - こんなにも作り込まれていて面白い作品には久方ぶりに出会いました。とても楽しく読めて、最近の私が充実しているようにも感じます。本当にありがとうございます！応援しています。 (2023年2月13日 21時) (レス) @page30 id: 2f1eb9db7f (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます！R18版ですが、マイページの設定でコンテンツフィルタがオフになっているのであれば、私には原因がわからないです、すみません…。ブラウザから見るなどしても見当たらなければ解決策を考えるのでまた教えてください！！ (2023年2月8日 9時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 面白くて、思わず一話から一気読みしてしまいました!キャラ達格好可愛いし最高!所で、この小説のR18版が探しても見当たらないのですが、どうしてか分かりますかね…?フィルター等は無いんですけど…知ってたら教えて欲しいです！更新楽しみにしてます! (2023年2月8日 2時) (レス) @page13 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます！趣味で楽しく書かせてもらっています！こんな私の妄想にお付き合いいただいて嬉しいです。無理せずしっかり完結できるように頑張りますので、ぜひこれからもお時間あるときに読んでいただけると嬉しいです！ (2023年2月3日 11時) (レス) id: ddc7a24158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2023年2月2日 11時
