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なんだかんだ心配になっちゃって ページ27

あかん、仕事の量多すぎる。
何といっても今日は欠員過多で、使用人は僕しかいない。劣悪な労働環境である。



「ノア? 大丈夫か?」



『あ...わ!? お坊ちゃん、それに弟様も』



すっかり気が抜けてしまって一瞬言葉が出せなかった。



『どうされましたか? なにか困りごとですか?』



疲れた顔を張り替えて平静を装う。



「困ってるのはそっちだろ。...なにか手伝えることないかなって」



『へ? いいのですか...?』



そりゃあ仕事が減るってんなら願ったり叶ったりだけど。



「うん、できることは少ないだろうけど」



『...じゃあ、お願いしましょうか。この洗濯物を外に干してきていただけますか?』



それを聞くと顔をぱぁっと輝かせ、二人で洗濯籠を持って行ってしまった。



〜〜〜〜〜



(死ぬかと思った)



二人に洗濯物を頼んだわけだが、結局不安になって地獄の速度で仕事を終わらせ様子を見に来てしまった。
多分過去一働いていたと思う。



壁際からひょこりと顔を出し、バレない程度に覗き見た。



(あれ? お坊ちゃんしかいない)



籠の中身が残ってるし、終わらせて帰ったと言う訳でもない。
弟様は一体どこへ行ったんだろう?



「ノア?」



『! あ、弟様でしたか』



背後から声をかけられるものだから思わず肩を震わして驚いてしまった。



「何でここにいるの?」



『え、っと。少し外回りを片づけていました。弟様こそどうして?』



「物干し竿が足りなくなっちゃって、探しに行ってたんだ」



確か今日は昨日が雨の分、洗濯物の量が多いから干しきれなくなっちゃったのか。



『一人で探しに行ったのですか? 言って下さればいいのに』
『さ、一緒に物干し竿を取りに行きましょうか』



コクンと首を縦に振って僕の後をついてきた。



倉庫を開けて、弟様と一緒に竿を探す。



『あ、これだ。弟様、ございましたよ』



そう言って彼の小さな手に竿を持たせる。



『長いので気を付けて運んでください』



「うん、わかった」



そう言って倉庫を小走りで出ていく。
転ばないか最後まで見守ってから僕も倉庫を出て、鍵を閉めた。

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ぽんぴー - 数少ない原神BLありがたやありがたや。。そして面白いです。更新がんばってください!!!!! (2022年7月27日 2時) (レス) @page14 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎのくろた | 作成日時:2022年7月26日 0時

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