【gnsn】僕を探してほしいのですが！ (ページ6)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:47,098 hit

アイドル牧師ページ6

再び目を覚ますと、そこは協会のような場所だった。

「あ！大丈夫？いきなり運び込まれてきたときはびっくりしたよ！」

『あ、貴方は？』

「私はバーバラ、この教会の牧師をしているの。それより何があったの？空が凄い形相で貴方を運び込んできて...」

『そうだ、依頼報酬。受け取りに行かないとっ』

頭がまだずきずきする。

「む、無理しないで！」

『いや、もう大丈夫だよ。ありがとう。バーバラ...さん』

「バーバラでいいよ、そうだ。貴方の名前を聞いてなかった気がする」

『僕はA、一応』

「一応？」

「バーバラ！」

協会の扉を壊れるんじゃないかって勢いで開かれた。

「あ、空！丁度起きたところで、身体にそこまでのダメージは無いわ」

「よかった。お前がいきなり倒れて、運ぶの大変だったんだからな！」

「実際運んだのは俺でしょ？」

『よ、よくわからないけど、迷惑かけたみたいで...申し訳ない』

思わずとシュンしてしまった俺に「気にすんなよ」と、パイモンは優しく声をかけてくれた。

「それより、早く報酬を貰いにいこうぜ！それで、ニンジンとお肉のハニーソテーを食べるんだ！」

『なにその美味しそうな響！』

若干の頭痛とか、記憶が朧げなんてにはどうでもよくなった。
もうすっかり頭はご飯でいっぱいだ。

「早く行こうぜ！おいらもう腹ペコだ！」

と、手を引かれ立ち上がる。

「待って、A服ボロボロじゃない！」

『え？あ。本当だ』

さっきの闘いで知らぬ間に外套が使い物にならなくなってしまっていた。

「着るもの持ってくるから！」

と、走っていった。

～～～～～

『似合ってる？』

バーバラに貰った服を早速着てみた。

シスター服の要素を残しつつ、動きやすい作りになっている。
ただ、黒いストッキングの丈が短くて半ズボンからガーターベルトの紐が少し見えてしまっているのが恥ずかしい。

「よく似合ってるぞ！」

「うん、かわいいよ」

『可愛いってなんだよ』

服の端をつかんで自分の気を反らした。

「ずっと前に、布が余ってたから男の子用に作ってみたの。使い道が無くて困ってたけど、貴方が着てくれるならその服も浮かばれるね」

「よし、今度こそ本当に鹿狩りに行こう！」

『おう！ありがとう、バーバラ』

「うん、怪我したらまたいつでも来てね」

と、元気に手を振る彼女を背に僕たちは教会を出た。