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…………
私の初恋は 潤くん。
いつも 潤くんの後ろをついて歩く幼稚園時代。
……………
私が 近所の悪ガキたちに泣かされれば
潤くんが "倍返しだ！"と言わんばかりに やり返した。
つまずいて ケガをすれば 家まで おんぶしてくれた。
自転車に乗る練習も、日が暮れるまで付き合ってくれた。
……………
潤くんのお嫁さんになるのが、
私の夢になった。
.............
小２の時 友達にお兄ちゃんとは結婚できないと言われて
[なんで、とおるちゃんと結婚したんだ！]
とかおるちゃんを泣いてせめた。
それを見た潤くんは
[俺のこと、お兄ちゃんって呼ばなかったら お兄ちゃんじゃないの。
だから、結婚できるぞ。]
そう笑って、私の頭をなでた。
.............
それが私の、甘酸っぱい初恋。
............
いつから、お嫁さんになりたいって
言えなくなったんだろう。
.........
由香が”潤くんでいいじゃん”って言うのは
潤くんがいつも私のそばにいるの、見てるから。
そして
”潤くんのお嫁さんになりたい”と言っていた私を、知ってるから。
..........
実際、潤くんより好きになった人なんて
...いない
...........
淡い恋心は潤くんが代わりに告白するという形で幕を閉じるんだけど....
....確かに 傷は浅い。
でも
それは逆に私を苦しめる。
潤くんより好きになる前に終わるから。
..........
血の繋がりはないにせよ
叶えることの出来ない気持ちを消化することが出来ないから。
知ってる、
叶えることが出来ないことは。
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作者名：ひな | 作成日時：2014年8月20日 14時
