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………………
寝れたのか、寝れなかったのかわからない朝
カーテンの隙間が白みがかって、朝が来たこと教える。
瞼はいつもより 重くて、目の奥が痛い。
鏡には泣きはらした顔が写ってて
…………はぁ
瞼より重いため息が出た。
みんなが起き出す前に 冷やさないと…
熱を持った目の周りにアイスノンが気持ちいい
だんだん瞼も軽くなった。
朝の空気で満たされる頃には なんとか 見れるようになってほっと安心。
朝からバイト。
早出でよかった。
潤くんに会わなくて済む…
外に出ると、朝の空気が少し 秋めいて感じる。
今年も夏が、終わろうとしてる。
今日で バイトも終わりだと少ししんみりした気持ちが沸き起こってきた。
…………
バイトしてて、よかった。
昼間、潤くんのことを考えずに済む…
仕事に集中。
バイトだから、そこまで しなくていいんだけど、それなりに考えることがあってよかった。
バイト仲間と話す 程よい距離感が気分転換になった。
仲良くなった同じ年のすずちゃんも 今日でおわり。
すず「Aちゃん、今日 二人で打ち上げにカラオケ行かない？」
そっか、今日で最後だもんね。
仲良くはなったけど、学校が違うから そうそう 会えなくなるし…
一人の時間が 今は苦痛な私は その提案に飛び乗った。
「うん、いいよ！」
……………
おまけに 明日は花火大会。
沈む一方な気持ちを 違う方向に向ける。
………………
………………………
「うたったぁー。ちょっと声出にくいかも。笑」
すず「楽しかったねぇ！歌い過ぎた。笑」
時計は20時をまわって、外はすっかり真っ暗。
すずちゃんとは "また、遊ぼう"と約束して 解散した。
"今から帰る。"そう打ち込んで 送信ボタンを押すとスマホの青い空の中に文字が浮かんだ。
改札を出て、家まで続く10分ほどの道のり
ちょうど 帰宅する人に紛れて私も歩く。
…帰りたくないな…
そんな気持ちを引きずりながら 歩く
帰ればまた、現実がそこにあって
また、眠れない 長い夜が目に見えるから
一歩づつ家が近づくにつれて 心がドンドン 沈むのが 自分でもよくわかった。
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作者名：ひな | 作成日時：2014年8月20日 14時
