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「付き合ってんの？」
"はぁ？"と笑う、
潤「なんで？」
塾も、学校もちがうのに…夏休みだし
「"また、明日"って言ってたから。」
潤「んなこと、いったぁ？」
「言ったよ！ちゃんと聞いたもん！」
潤「あー、笑
ちげーよ。また、明日 暑いかな？つったんだよ。」
なんで？
なんで、ウソつくの？
そう思ったら、鼻の奥がツンとした。
…………………
「いーんだよ？…彼女いても。
私は、潤くんみたいに…邪魔しないよ？」
涙が滲む前に 冗談まじりの精一杯の笑顔で言った。
「潤くんも高3だし、彼女の一人や二人 ねぇ？
今度、きょうちゃん 呼びなよ。一緒にご飯食べようよ。」
声が震えないように、少し大きな声で潤くんに言った。
そんな私の言葉に反応することなく、冷蔵庫から麦茶を出してコップに注ぐ。
麦茶を一気に飲み干すと
…………………
潤「付き合って、ねーよ。」
さっきとはうって変わって 真っ直ぐ私を見て、少し低い声でそう言った。
「もう、いいって！照れない、照れない！」
変わらないトーンで私が言うと、潤くんが 寂しそうな顔をした。
…………………
そう見えるのは
私が、寂しいからだ…
心が………鏡写し。
…………………
これ以上は、無理だ。
微かに震える下唇をグッと噛んだ。
……………
「ちょうど よかった。
30日、花火大会に誘われたの。…潤くん、誕生日だけど 今年は家族でパーティーしなくていいよね？
…私、花火大会いってくるね？
じゃあ、おやすみ。」
一息でいう。
返事は聞かない。
潤くんの反応なんて、見ない。
ほんとはそんな約束してないけど
平気な顔をして、笑顔交えて
ついで話のように そう言いながら リビングを出る。
……………
見ないんじゃない、見れなかった。
全然、寂しくなんかないよ？
気にしないで、誕生日デート していんだよ？
そう、ストレートに伝えればいいのに
口に出すと 声が震えて
私の嘘がばれそうだったから そこまでは 言えなかった。
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作者名：ひな | 作成日時：2014年8月20日 14時
