【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

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全く呪力の無い一般人に呪力を流すと気絶するらしい。
私は一応少しは呪力があるけど、それ以上の呪力を流されたから気絶したとかなんとか……？？



……って、いうか！
気絶させるって酷くない？！
倒れて怪我したらどうすんの？！



『あのクズ何処に居んの？！』

「多分教室ー……あ」

「大丈夫？」

「お、呪力流しただけで気絶した雑魚目覚めてんじゃん、つーかお前のせいで夜蛾センから更にげんこつ貰ったんだけど？」

『ッ、知らないし！』



開口一番心配してくれる傑と、雑魚呼ばわりで全く心配してくれないクズ、この差だ。
やっぱりクズはクズだった。



『てか普通女の子の事気絶させる？！私の方が初心者なんだからこういう時は手加減するものなの！！！』

「はぁ〜？呪術に初心者も上級者もあるかよ」

『いだッ！いだだだだッ！！！ちょ、いたいッ！』



文句の1つでも言ってやろうと口を開けば、近付いてきたクズに頭をグーでぐりぐりされる。
これッ、小学生がふざけてやったりするやつ！！！痛い！！！



『硝子たすけてっ……ぇ！』

「無理」



さっきは女の子気絶させて、今は容赦無く女の子の頭を痛めつけて、ほんと鬼畜……！
でも私の力では奴の腕を離せなくて、涙目になりながらせめてもの抵抗でクズを睨んだ。



すると、そんな私の顔を見て一瞬動きを止めたクズ。
じっと見つめると、急に腕を離した。



「……まぁ今日はこれで勘弁してやるよ」

『えっ……？？……勘弁？ちょっと待って勘弁って何よ私別に何も勘弁してもらうような事してなッわぁ？！ちょ、やめッ髪型崩れるッ……！！』



？？何でさっきまで嬉々として私を虐めていたのに急に解放したんだろう？
そう思ったのも束の間、最後にぐしゃぐしゃと私の髪をこれでもかというぐらいボサボサにしてから去っていった。



『ちょっと！！！！』

「よりブスになったな」

『はぁ？！』



しかも去り際にブスという、この私が今まで一度も言われた事が無いような悪口を残して。



「……あれは、……どんまいA、多分あいつに気に入られたぞ」

「……みたいだね」

『え？！何で？！一体今の何処に？！』

「……あの顔を見せたのが運のつきだね」

『？？？』



これが、初めての日の話。
かくして、呪術高専での学校生活は幕を開けたのである。




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