【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

34.服屋さん ページ35

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五条side


あ゛〜、気に食わね〜。



貧乏ゆすりをしながら、目の前で未だに困惑の表情を浮かべてオムライスを食べるあいつ、Aを見る。



今日は俺と出掛けるってのに近所のコンビニ行くみたいな適当な服で来たのも、ずっと早く帰りたそうにしてるのも、何もかもが気に食わねぇ。



つーか最初はいつもの制服で来やがったし。
俺と出掛けんだからちょっとはお洒落しようとか思わねぇ訳？
硝子と2人で遊びに行ったりする時は結構メイク？もしてたし、服もかわい……それなりのやつを着てた癖によ。



なんかすげぇこいつにとって俺はどうでもいい存在みたいでムカつく。



だから痺れを切らして、飯を食った後はさっきから拒否ばっかするこいつを無理やり女に人気の服屋に連れて行った。
確か適当に遊んでた他の女が前に、聞いてもないのに私このお店の服が好きで〜可愛いものばっかで女の子に人気なんだよ〜とか、俺に教えてきた店だ。



『あの、ほ、本当に買うの……？！しかも五条のお金で？！やっぱり後で利子付きで返済を要求』

「しねーよ、お前それ以上んな事言う気なら次の体術の授業は覚えとけよ、本気でシメっからな、多少の怪我なら硝子に治してもらえっから良いだろ」

『え、や、やだ！ごめんなさい！！』

「あと俺の金で払うんだから買う服は俺が選ぶ」

『は、はい……』



あ゛〜、マジでイラつく。
俺が脅したら一瞬で大人しくなりやがって。
なんか、恐怖で言う事聞かせてるみてぇで、兎に角すげぇイラつく。



Aを見ると、青ざめた表情でサッと視線を逸らされた。
そういや今日は1回もこいつが笑顔な所を見ていない。
大体ムスッとしてるか、困惑してるか、青ざめてるかだ。



……傑や硝子と居るときはいつも楽しそうな癖に。



「これとこれとこれ。試着してこい」

『えっ』

「あ、あとこれも」

『こんなに？！まさか全部買うつもり』

「全部は買わねーよ、良いから試着してこい」



とりあえず、こいつに似合いそうな服を片っ端から手に取る。
つってもこいつ、元が良い……それなりだから、多分何でも似合……可もなく不可もなくだろうし、殆ど俺の好みで選んだけど。



着たらちゃんと俺に1回見せろよ、とだけ言ってまだ困惑してるAを試着室にぶち込む。



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