【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

3.同級生 ページ4

.


硝子は凄く話しやすくて、同性という事もあり、すぐに打ち解けた。
特殊な学校だから、癖のある人が同学年だったら嫌だなぁとか少し思ったりしたけど、硝子は割と普通で(まぁ後にこの年で煙草や酒が好きという超不良みたいな一面を知るんだけど)、常識人だったから、私も安堵して。



他の男の子2人はどんな子だろう、と思っていたら、次に教室に入って来たのは制服をボンタンにカスタマイズした男の子。



今思えば、傑の第一印象は、うわ不良！！だったな。



「あ、もしかして同学年の」

「家入硝子、宜しく。初日から気合入った制服してんね、ウケる」

『私双葉A、……確かに制服のカスタマイズが自由に出来るのは知ってるけど……そういうのもできるんだ』

「こっちのほうが動きやすくてね。私は夏油傑だよ、宜しくね」



でも傑は基本的に物腰柔らかいし、話しやすいし、実は超腹黒だけど常識人ではあるから、傑と打ち解けるのも硝子程では無いけど早かった気がする。



で、硝子、傑ときたら次は……そう、問題の奴だ。



10年経った今でも覚えてる、奴との最初の出会いは。



『そういえば、もう一人居るんだよね？同級生。もうそろそろホームルーム始まるけど……全然来る気配無いね』

「あぁ、確か御三家の」

『ごさんけ？』

「……そっか、Aは一般だから聞いたことないのか」

「有名な、いいとこの坊っちゃんでしょ」

『え、金持ちなの？』

「この界隈では有名な家だよ、ただ噂で聞くとかなり」



と、そこで。
傑が何かを言うより前に、ガラガラガシャッ！と乱暴に教室の扉が開いた。



びっくりして、思わず音のした方へと顔を向けると、だるそうにあくびをしながら入ってきた白髪グラサン。



この時点での、身なりだけを見た私の名も知らぬ彼への第一印象は、え？！外人？！背高？！だった。



とりあえず、傑と硝子にもそうしたように、自己紹介をする。
こういうのは、何度も言うけど最初が肝心だからね！



『私双葉A！めちゃくちゃギリギリだったね、宜しくね！』

「夏油傑、宜しくね」

「家入硝子」



しかし硝子や傑と違い、白髪グラサン野郎はこの私の自己紹介など無視してドカッと席に座ると、



「あ？」



開口一番、はぁ？みたいな顔を向けたのである。




.

4.五条悟とは→←2.全ての始まり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す