【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

28.試し撃ち ページ29

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ただあのクズをコテンパンにするためには、やっぱり私が強くなる他手段は無くて。



自分の術式が良く分からないなら、兎に角行動あるのみ！手当り次第やってみるしか無い！と早速高専のグラウンドで呪力を試し撃ち。



「やっぱり軌道は曲げれるみたいだね」

『でも自分の呪力を曲げれるだけじゃ……あのクズも出来るし……』



何度か試してみて、一応、直角に曲げる事もジグザクに呪力を飛ばす事も可能、という事までは分かった。



でもそれだけじゃ正直強いとは言えない。
ムカつくけど、視界の端で「そんなん俺も出来るし〜クソ雑魚術式じゃん」と煽っているクズの言う通りと言えば言う通りである。



「でも術式なら、もっと他とは違う特徴があるはず。絶対それだけじゃ無いでしょ、Aの術式は」

『う〜ん、でもそれが何なのか……』

「……例えば、夏油と五条には出来なくてその術式を使うAにしか出来ない事……そうだ、その軌道って他人の攻撃は逸らせないの？」

『えっ？』

「試しに夏油、Aに攻撃してみて。私の予想が外れてたら洒落になんないから五条はAに無限、人にも張れんでしょ？」

「はぁ〜？」

『えぇ？！』



なんてもどかしい気持ちになっていると、ここで意外とキレ者な硝子がまさかの提案を出してきた。



人の攻撃を逸らせないか、って、……傑の攻撃を逸らす？！？！
と、特級の攻撃を……私が……？？
大怪我する未来しか見えないよ？！勿論私がね？！？！
思わずクズと私の声が重なる。



『と、というか、クズの無限？って私にも張れるの？！……え、大丈夫……？……無限壊れて私大怪我とかしない……？？』

「はぁ？おい雑魚、俺を誰だと思ってんだよ、悟様だぞ？第一無限に壊れるとかねーから」

『そ、そうなの？……あれ？でもそしたら初任務の時も私に無限張ってくれたら呪霊に捕まらずに済んだんじゃ……』

「あ〜もう考え方が雑魚、俺は天才だから呪力切れとかねぇけど、人に常時無限張るのは俺の負担がえぐいわ、それに……」

『あ、そうなんだ……？それに……？』

「……」

『？？』



途中まで流暢に喋ってた癖に、急に私から視線を逸らして黙ったクズに、首を傾げる。
それに？？それに、何？！



「五条やれ、Aが怪我しても良いの？」



痺れを切らしたのか、硝子が催促した。
いや、それになんなの？！





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