【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

26.帰り道 ページ27

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帰りの車内。
面白いから助手席には私が座って、後部座席にはAと悟を座らせたけど、悟は頬杖をついて外の景色を眺めているし、Aは眠いのかウトウトしているしで、互いに会話は無い。



補助監督さんが迎えに来るさっきまでの間は、また面白かったんだけどな。



『ご、五条、さっきは、その、あ、ありがとう……』



なんて言って悟の制服の裾を掴んだAに、「ん」とだけ言ってた悟だったけど、耳赤かったし。
Aは悟の顔を見て言うのは恥ずかしかったのか俯きながら言ってたから、気付いてなかったけど。



『……』



ゴンッ！！



『う゛ッ、』



なんて考えていたら、ウトウトしていたAが、車の窓に頭をぶつけたらしい。
慌てて痛そうに頭を抑えていた。



「だっせ〜」

『う、うるさいな……』

「疲れたら眠くなるってバブちゃんかよ」



相変わらず減らず口だな悟は。



でもAはまた少し経つと、やっぱり眠いのか再びウトウトし始めて、もう一回窓の方に倒れそうになっていたが、



「……」



倒れる前に悟がAの頭を片手で引き寄せ自分の方に倒していたから、結局Aはそのまま悟に寄りかかって眠ってしまった。



ついでにAの腕を見て何かに気付いた様子の悟は、Aが持ってきていた絆創膏の余りを取り出すと、無言で粗雑に絆創膏を貼っていたから、もしかして擦り傷が腕にもあったのかな？



「悟って意外と優しいよね」

「は？何がだよふざけんな、俺はいつだって超優しいGLGだっての」



いや基本クズだと思うけど、たまに優しいのはAが相手だから、だろう？



って言うと喧嘩になってAを起こしちゃうから黙っておこう。



「いつもだったら即Aの事起こしそうなのに」

「……起きてたら起きてたでうるせーしこいつ。……あ〜あ、マジ疲れたわ。雑魚のお守りとか今回だけで勘弁しろよな」

「じゃあ次からは私とAで任務に行きますって夜蛾先生に言っておくね」

「あ゛？今日の任務はほとんど俺のお陰だろ俺も行く」

「顔怖いよ悟、っていうか手のひら返すの早いな」



Aと一緒が良いなら素直にそう言えば良いのに。
まぁ素直に言ったら言ったで、素直な悟とかレアすぎて吹き出しそうだけどね。





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