【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

24.1級呪霊 ページ25

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何体か倒したとは言え、まだ呪霊の気配は強く残っている。



「悟、どう思う？」

「……まとわりつくような強い残穢は確かにこの辺で強く感じる、俺らが倒したどの呪霊とも違うのも確か、明らかにそれより強いのがまだ居る。……ただここら一帯に同程度の残穢が停留していて何処に隠れているかまでは……チッ、1級の癖にコソコソ隠れんなよ面倒くせぇな」

『さっきなんか強そうなの居たけど、あれは違うの？』

「さっき祓った奴は2級だよ。1級の方が見当たらない。残穢は濃いはずなのに私と悟の目をかいくぐるなんて、流石は1級相当なだけはあるね。面倒くさい事この上無いけど」



ただ強いだけなら良いんだけど、こういうふうに見つからないよう逃げられたりすると、任務も一向に終わらせられないし、私や悟としては特級とかよりもそういう呪霊の方がだるい。



残穢をまだ全く感知出来ないAは首を傾げているが、にしてもAが居る状態で1級相当が見つからないのは少々まずいかもしれない。



……すると、少しの間黙って何か考え込んでいた様子の悟が



「おい避けろ！！！下だ！！！！」

『えっ？…ッきゃあ？！？！』




突如叫ぶと同時に、その瞬間感じた下からかなりの勢いで迫ってくる濃い呪力。
私と悟は実践慣れしていて、すぐに回避出来たが、実践慣れも呪霊の感知もまだあまり出来ないAが、咄嗟の事に回避出来るはずもなく。



床から出てきた呪霊に捕まえられると、私と悟から一気に距離を離された。



間違い無い、1級相当。
一番最悪な状況だ。
しかも多少の知恵があるのか、Aにすぐに何かする訳でも無く、むしろAを盾にするように私と悟の方へ突き出している。



どうする、今の私の手持ちでAを傷付けずに呪霊だけを器用に攻撃出来る呪霊は居ない。
私が直に呪力で攻撃しても良いけど、無闇に放つとやはりAに当たる。
かと言って悟も基本細かい攻撃なんてしないし、いや悟ならAを傷付けずに呪霊だけ攻撃する事も可能なのか？



と、ここまで考えて気付いた横に居た悟からの殺気。



「うぜぇ事しやがって1級風情が特級に勝てる訳ねぇだろ」

「悟待て、無闇矢鱈に突っ込むのは、！！」



私が止めるよりも早く、悟は呪霊の方に駆け出していた。



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