【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

21.見学 ページ22

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夏油side


Aに夜蛾先生から任務への同行許可が降りた。
2級相当と1級相当が出たと窓から報告があったらしい廃墟での任務だ。
私と悟でこの任務につくことになり、今回はAは初めての任務という事でとりあえず見学だけ、とのこと。



「こんなんに特級2人とか要らねぇだろ、俺1人で余裕なんですけど」

「まぁAも居るし、万が一、という事なんだろうね。未登録の特級呪霊なんかが現れたら大変だろう？」

「だとしても俺1人で十分だけどな」



悟は今回の任務について、やけに俺最強アピールをしては私を遠回しにこの任務から外そうとしていたが、あまりにも分かりやすすぎて私は私で笑いを堪えるのに必死だ。



悟は普段の素行を見ていれば誰でも分かるように、率先して自分から任務には行かない。
とは言え特級だから、結構任務は振られるし振られたら行っているが、いつも必ず何かしら文句を言いながら祓っている。



その悟が、今回の任務はやけに張り切っていた。
そして私をこの任務から外させようとする言動。
十中八九、Aが居るからだろう。



悟の事だから、Aに良い所を見せたい、ってところかな。



「悟、君あからさま過ぎ」

「はぁ？」



本人は自覚無いみたいだけど。
少なくとも私と、硝子は絶対に気が付いている。
ちなみにAは全く気が付いていないから、悟のアピールは今の所全部無駄になってるけどね。
そこが見ている側としてはかなり面白いポイントだよ。



『……うわぁ、結構雰囲気あるね……私勝手に、なんかもっと任務って人が多いとことか行くのかなぁって思ってた』

「一般人は極力巻き込まないようにしているからね、誰か居れば補助監督の人がそれとなく避難させたりするし……そもそも呪いがふきだまる場所ってのは自ずとこういう湿っていて暗い場所が多いかな」

『へぇ〜』

「帳下ろすよ」



今だってAは悟の事なんて全く眼中に無い。
ただ面白いから1級相当の呪霊は悟に譲るつもりだ。
張り切って派手な技ぶっ放して祓う悟を見たいし、建物が壊れたら私は悟がやりましたって報告して始末書は悟に全部書かせれば良いしね。




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