【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

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今から約10年前。



春。



私は、東京都立呪術高等専門学校に入学した。



私には幼い頃から人には見えないモノが見えていて、それらが幽霊ではなく呪霊と呼ばれる存在だと気付いたのは小学校を卒業してからだった。



きっかけは、高専関係の呪術師に私が呪霊に襲われていた所を助けてもらったこと。
それまで、見えても見えていないフリしかしていなかった私にとって、この呪霊と呼ばれる存在と戦う呪術師は衝撃だった。



これと、戦えるんだ、とか。
これって、祓えるんだ、とか。
てっきり、幽霊みたいに触れないものだと思ってたから、それまでの私の中の常識を覆された感じ。



それで、助けてもらった呪術師に一旦被害者兼見える一般人として高専に保護されて、夜蛾先生に会って。
どうやら私は呪力というものを持っている事を知った。



呪力があれば、アレと戦えるらしい。
しかも、夜蛾先生が私の家庭を調べると、私の先祖には呪術師の家系が存在したらしく。
昔に一度途絶えたらしいが、何故か私は、私だけは今になってその家系の相伝の術式？を持って生まれたらしい。



だから、鍛えればその術式を発動出来るかもとかなんとか。
そんな訳で、私は呪術を学ぶべくこの特殊な高校に入学する事になったのだった。



中学校の友達達と離れるのは嫌だったけど、まぁ休みの日に遊べばいいし、何より私も呪術というものに興味はあるし。
一応同学年(と言っても特殊な学校だから毎年数人ぐらいしか入学しなくて同学年=同じクラス)も私の他に3人居るらしいし。



確か……女の子1人と男の子2人だったかな。
仲良くなれるといいなぁと思いながら、初めての教室に入る。



すると私より先に、教室には人が居て、窓際の席に座って携帯を見ていた雰囲気が良い女の子が1人。



『……あ、』



私が入ってきた事により、その子が携帯から顔を上げてこちらを見る。
顔面偏差値も高い！！！！
まぁ1番可愛いのは私だと思ってるけど、でも綺麗な顔立ちをした女の子だった。



同学年の同性。
是非とも仲良くなりたい。
こういうのは最初が肝心だ。
無難に、来るの早いねと話しかける。



「まぁ一応、最初だしね。……もしかして今年入学？」

『そうっ、双葉A、宜しくね！』

「家入硝子、宜しく」



確かこれが、後に親友となる硝子との初会話だったと思う。




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