【五条悟】ドSクズと何故付き合う事になったのかって話【呪術廻戦】

11.間接キス ページ12

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しかも、やだね、って何？！
やだとか拒否権があんたにあると思ってんの？！？！



『じゃあそのコーラを返して！！私が飲む！！！』

「はぁ？もう俺一口飲んじゃったし返すも何も俺のもんだろ」

『かーえーせー！！！』



手を伸ばすも、やはりこの男には触れられない。



『だから！！！なんなのよそれ？！解除しなさいよ！！卑怯！！！』

「お前がこの悟様に暴力振るってくるから正当防衛だよ、せいとーぼうえー、意味分かる？？」

『一々腹立つ！！！兎に角返してこのクズ野郎！！！』

「……まぁ返しても良いけど、返したところでお前はこれ飲むの？」

『はぁ？飲むに決まってんでしょ、あんたの目の前でこれでもかってぐらい美味しそうに飲んでやる！！』

「……ふ〜ん」



終いにはコーラを高い位置に上げられて、このクズとはかなりの身長差がある私では到底届かなくなった。
それでも必死にぴょんぴょん飛び跳ねる私を心底楽しそうに見つめるこのクズは、私の宣言の後ひと呼吸置いて



「……やらし〜♡間接キスじゃん♡」



キャー！♡とか心底むかつく可愛こぶりを披露した後、そう言いのけたのだ。



……え？



数秒かかって、その言葉の意味を理解した途端、ボンッと顔の温度が急上昇する。



『……ッ、かんせつ、きす……』

「……は？」



た、確かに、もうコーラにはクズが口をつけている……。
だから取り返して私もそれを飲んだら……そ、そんなの恥ずかしくて無理！！！



『……も、もういいっ！飲み物もお金も要らないッ！私、硝子探してるの！あんたなんかお呼びじゃないの！』



さっきまでニヤニヤ私の反応を楽しそうに眺めていた癖に、急にぽか〜んとした表情で私を見るクズはこの際もうどうでもいい。



時間の無駄！
飲み物欲しかったけど、別の場所にある自販機で買えばいいし、今ここでもう一回買おうとコインを入れたら、またクズに横取りされそうだし！



未だにアホ面をかましているクズは放っておいて、兎に角この場から離れようと大股気味に足を動かした。



すると、恥ずかしさで下を見て移動したからか周りを良く見ていなかった私は、また別の誰かとぶつかった。




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