70.己を鼓舞しろ! ページ43
『(あの鬼を倒せるの…怪我のせいで悪い想像ばかりする!)』
体の鼓を打つだけで攻撃が出来る鬼に苦戦する。
骨と心が折れてしまっていて弱気な癖が出てしまう…
『(どうしよう…鱗滝さん…!)』
鱗〈水はどんな形にもなれる。升に入れば四角、瓶に入れば丸く、時には岩すら砕いてどこまでも流れてゆく〉
修行時代の時に鱗滝さんに言われた言葉…
『(そうだ…そうだよ!水の呼吸は10種類の型がある!どんな敵とも戦えるんだ!怪我をしてるならそれを補う動きを…どんな形にもなれる!決して流れは止まらない!今の私は骨だけじゃなく心まで折れてる!)』
善〈え〜ん…折れてるAちゃんじゃ駄目だよ〜…〉
『はーいちょっと静かにしていてね!!』
何故か脳裏に流れた善逸に1人ツッコミをした。
疲れてるな…
『(真っ直ぐに前を向け!己を鼓舞しろ!頑張れA…頑張るんだ!!)』
刀を持ち直し、自分を鼓舞しながら刀を構える。
『私は今までよくやってきた!私は出来る子なんだ!そして今日も!これからも!折れていても!
私が挫ける事は絶対にない!!!』
ポポン!ポン!
鬼は休むことなく鼓を打ち続ける。
回転する部屋に対応するが、部屋が動くスピードに間に合わない。
『(私はやれる!絶対に!成し遂げる子だ!骨折してようが何だろうが!折れてる私も凄いんだぞというとこを見せて……)うわわ!』
痛みで体を倒し、部屋が逆さまになって私は落ちてしまった。
襲ってくる爪の攻撃を避けるが、かなりギリギリだ。
なんとか天井に付いている照明を掴む。
『(駄目…状況が変わってない!気合いだけじゃどうにもならない…頭!気合いと一緒に頭を使わなきゃ!)』
爪の攻撃が再び襲いかかってきた。
『(頭…頭…頭!)わぁぁ!』
照明を手放してギリギリ躱し、天井のでっぱりを掴んでなんとか耐える。
『(あっぶな…今のはホントにギリギリだった…)』
響「くそ!忌々しい!早く稀血を喰わねばならぬというのに!」
鬼は更に早く鼓を叩く。
『(まずい…!頭使う暇ないよ!)貴方!名前は!』
響「………響凱」
とにかく名前を聞きました!
答えてくれたありがとね!
『響凱!清…稀血は渡さない!私は折れない!諦めない!』
響「くぅ…………」
〈諦めなよ〉
〈それがお前の限界なのだ〉
響「小生は…稀血を得て…十二鬼月に戻るのだ!」
鬼は爪の攻撃を繰り返した。
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高音(プロフ) - 向日葵さん» あれマフラーだったんだ!?確かに初期の時付けてたのと同じ配色や…ありがとうございます!応援もありがとうございます!頑張ります! (2020年10月4日 19時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 手拭いじゃなくてマフラーらしいですよ!とても面白いです、応援してます!!!!!!!!!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: d802e72a2b (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑さん» そんな感じっすかね結局は? (2020年3月29日 15時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑ - 成り変わりと言うより女化した炭治郎な気がすんな (2020年3月29日 14時) (レス) id: 471d1c9260 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - リンゴジュースさん» ホントですね(笑)ご指摘ありがとうございます! (2020年2月20日 7時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高音 | 作成日時:2020年1月26日 1時