69.長女だから… ページ42
鴉「ご馳走だ。大好物だー」
『やめなさいって!』
人間だったらお尻叩いてたよ!
いたずらっ子が!
『……!』スン
この匂い…まさか!
響「稀血…稀血…」
鼓の鬼がこっちへ近付いている…!
『ぅ……!…私はこの部屋を出る』
清「えっ!」
『落ち着いて…大丈夫だよ。鬼を倒しに行ってくるからね』
鬼はこの子を狙ってる…一緒にいるとまずい…
なら……
『いいてる子?お兄ちゃんは今本当に疲れているからてる子が助けてあげるんだよ。私が部屋を出たらすぐに鼓を打って移動して。清君がそうしてきたようにね。』
『誰かが戸を開けようとしたり、物音がしたら間髪入れずに鼓を打って逃げるんだよ。私は絶対迎えに来るから。2人の匂いを辿って。戸を開ける時は名前を呼ぶから…もうちょっとだけ頑張って。出来るね?』
少なくともこの鼓を持ってる内は大丈夫だろうけど…
「「うん…」」
『偉い!強いね!』
すると鼓の鬼が廊下からこちらを覗いてきた。
最後に2人を抱き締めて鬼に向かって走り出した。
『叩いて!』
ぽん
私が部屋を出たと同時に清君が鼓を叩いて移動した。
響「虫けらが…忌々しい!」
鬼は肩の鼓を叩く。
それを見て刀を抜いて大きく跳び、回転した部屋を着地する。
『(右の肩は右回転…左は左回転…右足は前回転…後ろ足は後ろ回転!)』
鼓の法則はもう解けてきた!
しっかり見て動けば…
『(そしてお腹の鼓は爪の攻撃!)』
鬼が腹の鼓を叩いたと同時に攻撃を躱した。
けど………
『(速い!回転と爪の速度が凄まじいよ!珠代さんに怪我の手当てして貰ってるけど…まだ完治はしてないし!勝てるの…今この状態で…怪我が痛くてたまらないのに!)』
『(私はホントにずっと我慢してたよ!善逸を慰めてる時も声を張った時もすっごく痛かった!私は長女だから我慢出来たけど…次女だったら無理だった!踏ん張ったりすると折れてる所が軋んで力が入らない!)』
万全には動けないし、鼓の速度も速い…
持久戦になれば完全に不利…
『(あの鬼の爪のような跡がつく攻撃…あれが怖くて近付けない…万全じゃないから間合いの内側に入ろうと突っ込んだ時痛みが走って足がすくんだら……爪で輪切りにされる。)』
完全に弱気モード
心は長女でも体は素直。
意に反して体は竦んでばかりだった…
176人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高音(プロフ) - 向日葵さん» あれマフラーだったんだ!?確かに初期の時付けてたのと同じ配色や…ありがとうございます!応援もありがとうございます!頑張ります! (2020年10月4日 19時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 手拭いじゃなくてマフラーらしいですよ!とても面白いです、応援してます!!!!!!!!!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: d802e72a2b (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑さん» そんな感じっすかね結局は? (2020年3月29日 15時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑ - 成り変わりと言うより女化した炭治郎な気がすんな (2020年3月29日 14時) (レス) id: 471d1c9260 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - リンゴジュースさん» ホントですね(笑)ご指摘ありがとうございます! (2020年2月20日 7時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:高音 | 作成日時:2020年1月26日 1時