【鬼滅の刃】守る為に戦え！！Part2〔成り代わり〕

64.猪突猛進！ ページ37

て｢きゃー！｣

『てる子！…ｯ！』


鬼が鼓を叩くと部屋が急に動き出した。
これも厄介な技だな…


『(え！畳が側面にある…部屋が回転したんだ。これがこの鬼の血気術…屋敷全てが鬼の縄張り！

………ん？何か妙な匂いが来る…鬼じゃない！？)』


体勢を直して刀を握ると、どっかからﾞ何かﾞの匂いが近付くのに気付いた。







？｢ははははは！猪突猛進！猪突猛進！猪突猛進！｣

『！？』







謎の何かは障子を突き破ってこの部屋に突っ込んで来た。


『(な…何あの男！？猪の皮を被ってる…手にあるのは日輪刀！)』

？｢さぁ化け物…屍を晒して俺が更に強くなる為、より高く行く為の踏み台となれぇ〜！｣


………戦闘狂？(コラ)


？｢行くぜ！猪突…猛進！｣


猪は鬼に向かって駆け出した……が…


響｢腹立たしい…腹立たしい…｣


再び鼓を叩いて部屋を回転させた。
それで猪の攻撃が止まる。


『てる子！家具に掴まって！…ｲｯ！』


なんと猪は私を踏み台にしてまた鬼に斬り掛かった。
無駄に痛いし！


『待って！あれは異能の鬼だ！無闇矢鱈に斬り掛かっちゃ駄目！』

？｢ははははは！｣


でも注告も聞かず、動きを止めなかった。


響｢腹立たしい…小生の家で騒ぐ虫共｣


鬼は再び鼓を叩く。
部屋が元に戻るように動いた。


て｢きゃ！｣

？｢ヒャハハ八ハ！部屋がぐるぐる回ったぞ！面白いぜ！面白いぜぇー！｣


猪は戻った拍子に倒れたてる子ちゃんを踏み付けた。


『！…人を踏みつけにするなぁー！』


猪の足を掴んで投げ払った。


？｢うぉっと！……何だてめぇ？｣

『こんな小さい子を踏むなんて…どういうつもりなの！』


何だはこっちのセリフじゃ馬鹿！！


？｢ヒャハハハ八！いいねいいね！人間に投げ飛ばされたのは初めてだぜぇ！｣


猪は二刀流の日輪刀で斬りかかってきた。
ホントに何だこの男は！？


『(何で私に向かってくるの！鬼殺隊じゃないの！？)』

？｢俺の刀は痛いぜ。嬢ちゃんが使うような刀じゃねぇからよ。千切り裂くような切れ味が自慢なのさ！｣



確かにすっごいギザギザしてる………

って今そんな場合じゃないでしょ！



『止めなさい！そこに鬼がいるんだよ！』

？｢知るかぁー！｣


あーもー！
話聞かないなー！


響｢虫め…消えろ……死ね…！｣

『！』



鬼が腹の鼓を叩く………すると…









ザクッッッ！









2人の間に爪痕の様な跡が現れた。

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