57.もう…離れない ページ29
禰豆子にかかった暗示を珠代は不思議に思っていた。
『でも禰豆子は2人のことをﾞ人間ﾞだと判断しています。だから守ろうとしました。私…禰豆子が暗示かかってるの嫌だったんですが…本人の意思がちゃんとある様でよかっ…』
人間…
その言葉を聞いた途端…珠代さんは涙を流した。
『え！？す…すみません！禰豆子！離れなさい！失礼だから〜！』
まさか泣き出すとは…！
珠｢ありがとう…禰豆子さん…ありがとう…｣
珠代は抱き着いてる禰豆子を泣きながら抱き返した。その様子を見て私は止まってしまった。
愈｢………｣
愈史郎は横にある檻の中を横目で見た…。
そこは愈史郎が最後を迎えた場所…
死に行く愈史郎を…珠代が鬼にした場所…
愈史郎は過去の事を思い出すと、静かに前を向き直した。
珠｢私達はこの土地を去ります。鬼舞辻に近付き過ぎました。早く身を隠さなければ危険な状況です。｣
まぁあれだけ大騒ぎすればね。
珠｢それに上手く隠してるつもりでも医者として人と関わりを持てば鬼と気付かれる時もある。特に子供や年配の方は鋭いのです。｣
そうなんだ…やっぱり隠し通せない時もあるんだ…
珠｢Aさん…禰豆子さんは私達がお預かりしましょうか？｣
『え…？』
愈｢えっ！？｣
まさかの提案だった。
珠｢絶対に安全とは言いきれませんが戦いの場に連れて行くより危険は少ないかと…｣
珠代さんはそう言うけど…愈史郎さんはガチで嫌がって焦り顔で首を横に降ってる…
『(そうなのかも…確かに預けた方が禰豆子の為にも…)』
そう考えていると…手を繋いでいた禰豆子が更に強く手を握り、真っ直ぐな目で私を見る。
『………うん。珠代さん。お気遣いありがとうございます。でも…私達は一緒に行きます。離れ離れにはなりません…もう…二度と…』
家族の姿が頭によぎった…
珠｢分かりました。では武運長久を願います。｣
愈｢じゃあな！俺達は痕跡を消してから行く。お前らはさっさと行け。｣
そう言葉を交わすと禰豆子は地上へ向かって駆けだした。
『禰豆子！転ぶよ！』
愈｢A！｣
出て行こうとする私を愈史郎さんは止める。
愈｢お前の妹は…美人だよ…｣
『！………でしょ！』
愈史郎はそっぽを向きながら言う。
それを聞いたAは天使の様な笑顔で答え、地上へ出ていった。
愈｢後……お前もな…｣
愈史郎は珠代にも聞えない位の声で言う。
愈史郎の耳は赤くなっていた…
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高音(プロフ) - 向日葵さん» あれマフラーだったんだ！？確かに初期の時付けてたのと同じ配色や…ありがとうございます！応援もありがとうございます！頑張ります！ (2020年10月4日 19時) (
レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 手拭いじゃなくてマフラーらしいですよ！とても面白いです、応援してます!!!!!!!!!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: d802e72a2b (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - ファッションモーンスタｧｧｧｧｧｧｧｧ！！↑さん» そんな感じっすかね結局は？ (2020年3月29日 15時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ファッションモーンスタｧｧｧｧｧｧｧｧ！！↑ - 成り変わりと言うより女化した炭治郎な気がすんな (2020年3月29日 14時) (レス) id: 471d1c9260 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - リンゴジュースさん» ホントですね(笑)ご指摘ありがとうございます！ (2020年2月20日 7時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高音 | 作成日時：2020年1月26日 1時
