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55.呪い ページ27

珠代が術を使っていることに朱紗丸は全く気付いていなかった。


朱「あのお方の力は凄まじいのじゃ!誰よりも強い!゙鬼舞辻様゙は!……ハッ!」


鬼舞辻の名前を口にした途端……朱紗丸は口を抑え、更に青ざめていく…


珠「その名を口にしましたね。゙呪い゙が発動する…」


珠代は隠してた血塗れの腕を朱紗丸に見せた。


愈「(〃白日の魔香〃…脳の機能を低下させ虚偽を述べたり秘密を守る事が不可能となる…凄い威力です!珠代様!)」



珠「可哀想ですが…さようなら」


珠代は最後にそう応えた。


朱「うわぁー!お許しください!お許しください!お願いです!どうか!許して…」


朱紗丸の体が段々と黒く変色していく…
そこにAがようやく辿り着いた。


朱「ぅ……うぅ…………あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ!!!」



……。
朱紗丸の黒くなった腹や口から……巨大な手が飛び出してきた…


何これ何これ!?



朱「ぁ………ぁ…」






グシャアァ!!


体から飛び出した巨大な手は…朱紗丸の頭を握り潰した。


『…………!』

愈「………!」



体が段々と握り壊されていく…。
Aと愈史郎はその様子をただおぞましく思いながら見ていた…









しばらく経つと…朱紗丸は最早元の面影はなく残骸が転がっているだけだった。


『……死んじゃったんですか?』

珠「間もなく死にます。これが呪いです。体内に残留する鬼舞辻の細胞に肉体が破壊される事…」


ざ…残虐な……


珠「基本的に鬼同士の争いは不毛です…意味がない…致命傷を与える事が出来ませんから。陽光と鬼殺の剣士の刀以外は…ただ鬼舞辻は鬼の細胞を破壊出来るようです…」


そんな事が……


『んむ!』

愈「珠代様の術を吸い込むなよ…人体には害が出る!」


青筋を立てながら愈史郎は私の口を布で塞いだ。


珠「Aさん…この方は十二鬼月ではありません。十二鬼月は眼球に゙数字゙が刻まれていますがこの方には無い…恐らくもう一方も十二鬼月ではないでしょう。゙弱すぎる゙…」

『!?…弱すぎる!あれで!』



これで弱いとか十二鬼月どれだけ強いのよ!



愈「珠代様がそう仰るのだから間違いない。しかし…頭の悪い鬼もいたもんだな。珠代様のお体を傷付けたんだ…当然の報いだな」


それでも…これは流石に…


珠「この血が治療薬を作る為の手掛かりになると良いのですが…」


珠代は注射器で朱紗丸の腕から血を採った。


結果はともかくこれで1歩近付けた。

56.禰豆子の暗示→←54.己の力で



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高音(プロフ) - 向日葵さん» あれマフラーだったんだ!?確かに初期の時付けてたのと同じ配色や…ありがとうございます!応援もありがとうございます!頑張ります! (2020年10月4日 19時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 手拭いじゃなくてマフラーらしいですよ!とても面白いです、応援してます!!!!!!!!!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: d802e72a2b (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑さん» そんな感じっすかね結局は? (2020年3月29日 15時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑ - 成り変わりと言うより女化した炭治郎な気がすんな (2020年3月29日 14時) (レス) id: 471d1c9260 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - リンゴジュースさん» ホントですね(笑)ご指摘ありがとうございます! (2020年2月20日 7時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高音 | 作成日時:2020年1月26日 1時

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