【鬼滅の刃】守る為に戦え！！Part2〔成り代わり〕

32.信じます！ ページ3

『それでは行きますね鱗滝さん。』


禰豆子を入れた箱を背負ってとうとう家を出る。


鱗｢ちょっといいか？｣


鱗滝さんは隊服の襟を整え、肩を抱いてくれた。


鱗｢気をつけてな…A…｣

『…はい！』


私は目的地まで走っていく。
その間に手を振ると、鱗滝さんも手を振って返してくれた。


『ねぇ禰豆子……禰豆子？』


走ってる間に禰豆子に呼びかけるけど禰豆子の反応がない…


『…あ…そういえば』


鱗滝さんが言っていた事を思い出す。

禰豆子は人を食べる代わりに眠る事で体力を回復するのかもと……


『禰豆子……しっかり休んでね。』


早く目的地まで急がないと…









…………。

北西の街に着いた。


『ここが北西の街かな？』


とりあえず鬼の情報を集める為に町を歩こう。



｢ほら和巳さんよ。可哀想に…やつれて…｣

｢一緒にいた時に里子ちゃんが攫われたから…｣

｢毎晩毎晩気味が悪い｣

｢あー嫌だ…夜になるとまた若い子が攫われる｣



そんな会話で町は埋まっている…
今すれ違った人が和巳さん…？



『すみません！』



あの人なら鬼の情報を知ってるかも！



『和巳さん！ちょっと話聞かせてもらえませんか？』









…………。

和｢ここで里子さんは消えたんだ…信じてもらえないかもしれないけど…｣


まぁ…普通なら信じられないけど…
でも今私は鬼を知っている！


『信じますよ！信じる！』


鬼を探す為にしゃがんだ。

(大正コソコソ噂話)
羽織で隠されてるけどAの見えちゃいけないものが見えそうらしいよ！


『(僅かだけど…鬼の匂いが残ってる…まだらというか…変な匂いだ…)』


Aは匂いを嗅いで鬼を探しているようだ。


和｢(この子は一体何なんだ…？)｣


和巳は頬の傷に手を当てる。
これは里子の両親に消えた事を伝えたところ、その父親に殴られて出来た傷のようだ。



しばらくこうして鬼を探そうと頑張ってるけど……
周りの人すっごい見てくる…？
何で…？(見えちゃいけないものが見えそうだからだよ！)

あんな可愛い子が……と周りは驚いてるらしい。




気付けばもう夕方だった。


和｢信じて欲しい…本当に消えたんだ…｣



そんなに信用ならないのかな…？
でも信じてるよ…！


『信じます！その為に私はここに来たんですから！』

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