検索窓
今日:20 hit、昨日:31 hit、合計:236,895 hit

42.無惨の恐怖 ページ14

鬼舞辻は人気のない路地裏へ入り、何処かへと歩いていた。そこへ……


酔「兄貴〜!もう1杯行こ〜!」

女「やっちゃん。大丈夫かい?」


酔っ払い達が向かい側から歩いてきた。


酔「へーきへーき。俺はまだ俺はまだ酔っ払っ………てぇ!何だてめぇ!」


自分がぶつかったくせに鬼舞辻へ文句をたれた。


無「……すみません。」


鬼舞辻はそのまま行こうとするが…


酔「おい待てよ!」

無「申し訳ありませんが急いでいるので…」


しつこく絡んでくる酔っ払い…
鬼舞辻は無視して行こうとする…


酔「ああ〜?なんだとぉ〜?おい随分いい服着てやがるなお前。気に入らねぇぜ。青白い顔しやがってよぉ…今にも死にそうだな!」



……
その一言に鬼舞辻は赤い目を見開いた。


酔「何とか言えよ。死んじまったか?」


笑いながら絡んでくる酔っ払いに……




バキッッッ!


鬼舞辻は拳を食らわせ、酔っ払いは壁に強く頭を打った。
壁にべっとりと血が付く…


女「やっちゃん!」

兄「弟に何しやがる!」


女は酔っ払いに駆け寄り、兄貴は鬼舞辻に怒鳴る。


女「あんた!死んでるよ…やっちゃん息してない!」

兄「!!……てめぇ!…」


兄貴が鬼舞辻に殴りつけようとした瞬間…



ドガッッッ!

鈍い音がして女が上を見上げると…大男の兄貴は屋根よりも高く飛ばされる。
鬼舞辻があの一瞬で蹴り上げたのだ…
兄貴は血を吐き散らし、地面へと落ちた。


女「ヒッ!」

無「私の顔色は…悪く見えるか?」


さっきとはまるで違う……より威圧感の増した低い声で女の頬を掴み、問いだす。


無「私の顔は青白いか?

病弱に見えるか?

長く生きられないように見えるか?

死にそうに見えるか?」


女は恐怖で喋れない…


無「違う違う違う違う…私は限りなく完璧に近い生物だ…」


そう言うと爪を鋭く伸ばし…女の額に突き刺した。


無「私の゙血゙を大量に与え続けるとどうなると思う?」


女の体は激しく痙攣する。


無「人間の体は変貌の速さに耐え切れず……細胞が壊れる。」

女「アア……ア………ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」


女の体が無惨にも変形し……体が崩れた…

鬼舞辻は立ち上がると指を鳴らし、鳴らした合図で2体の鬼が現れた。


無「耳に花札の様な飾りを着けた女の鬼狩りを連れてこい。ただじ絶対に殺すな゙…連れてくる為の損傷は許す。……いいな?」




矢「御意」

朱「仰せのままに」


2体の鬼は命令を聞くと、素早くその場を去っていった。

43.うどん美味しい…→←41.謎の鬼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
176人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

高音(プロフ) - 向日葵さん» あれマフラーだったんだ!?確かに初期の時付けてたのと同じ配色や…ありがとうございます!応援もありがとうございます!頑張ります! (2020年10月4日 19時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵 - 手拭いじゃなくてマフラーらしいですよ!とても面白いです、応援してます!!!!!!!!!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: d802e72a2b (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑さん» そんな感じっすかね結局は? (2020年3月29日 15時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ファッションモーンスタァァァァァァァァ!!↑ - 成り変わりと言うより女化した炭治郎な気がすんな (2020年3月29日 14時) (レス) id: 471d1c9260 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - リンゴジュースさん» ホントですね(笑)ご指摘ありがとうございます! (2020年2月20日 7時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:高音 | 作成日時:2020年1月26日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。