34.新技と力 ページ35
『やっべー…亜堕螺がここまで恋しいの初めて…』
同じ特級呪具なのにこの安心感が違いすぎるのヤバいって…呪いが嫌いになりそう…いや元々好きじゃないですけども…。
とか何とか言ってたら…
｢いらっじゃぁぁぁいぃい…！｣
｢なんめいざまですかぁぁあ…？｣
『ちょっと！出るの早い！心の準備！！』
帳のおかげですぐさま呪霊が湧いて出ました！
いい迷惑ー！！
『あーもー！どうにでもなれこんちくしょうが！』
半ばやけくそで鞘から刀を抜いた。
改めて見ると刀身だけでも既に禍々しさを感じる…。
『ｽ--…ﾌ--』
呼吸を整え、しっかり構える。
村正を手にしてから数日…真希に刀の使い方を教わり、憂太と共に鍛錬してきた成果を…少しでも…。
呪霊は全速力でこちらへ走ってくる。
抜いたばかりだがAは刀を鞘へと戻し、下半身に力を込め構える。
ﾞシン・陰流簡易領域ﾞ
自身を中心に円形の領域が張られる。
そしてその領域内に呪霊が足を踏み入れる。
ﾞ抜刀ﾞ
正面の敵に特化したシン・陰流最速の抜刀術。
領域に侵入した呪霊はその一撃により真っ二つに破壊された。
『…ふぅ』
｢キンッ｣と刀を鞘に収め、ホッと一息ついた。
初めての刀の実践だったが何とかなって良かった。
しかし…
『何だ…』
たった今祓った呪霊の呪いがまだその場に滞在していた。
こんな事初めて…
また何かイレギュラーが…！？
と嫌な考えが頭によぎった時だった。
その呪いがﾞ村正の中ﾞへと吸い込まれるように流れてきた。
『え…は？』
また突然の事に唖然とする。
『…もしかして』
何か分かったと思うと、Aはもう一度村正を抜き刃先を腕に押し当てる。
そして少しだけ刺してすぐ反転術式で修復する。
すると今刺した一瞬で呪力が少し漏れたのか、A自身のその少量の呪力が村正へと吸い込まれた。
『やっぱり…！』
特級呪具、妖刀・村正。
これは斬った呪霊、術師の呪力を吸収し力を蓄える術式が編み込まれている…！
室町から続く伝説の刀だ。
ちょっと刀が当たっただけでこの性能…やはり危険な呪具…。今のこの世でもまだそれは健在なのか。
『やっぱおっかないねぇ…さてこれをどう有効活用しますかな』
扱いは難しいが長く使われてきた刀だ。
それに今はそれが私の手中にあり掌握している。
要は使い方なんだ。
帳を開け外へ出ると補助監督がめっちゃ心配してくれた。
大丈夫でーす。
続く (更新停止中)
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高音(プロフ) - プスメラウィッチさん» 現在オチは決まってないのですが原作の展開次第ではなるかもしれないですね！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2021年5月27日 19時) (
レス) id: b411e95559 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月27日 19時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高音 | 作成日時：2021年4月1日 21時
