50.刀欠損 ページ3
『来たの?たんじ…
ろーーー!?』
玄関を出ると、目の前で刃物と人がとんでもない速さで駆け抜けていった。
炭「はっはが…」
『何何!?何があった!?』
鋼「よくも折ったな俺の刀を…よくもよくもぉぉ!!」
刀を折られてご乱心の鋼鐵塚が包丁を持って突っ走ってきたのだ。
マジモン…
炭「すみません!でも本当にあのっ…俺も本当に死にそうだったし、相手も凄く強くて…」
鋼「違うな関係あるもんかお前が悪い!全部お前のせいお前が貧弱だから刀が折れたんだ!そうじゃなきゃ俺の刀が折れるもんか!!
殺してやるーー!!!」
鋼鐵塚はまた包丁を持ち直して炭治郎を追っかけ回した。
『やっば…』
鋼「…ん?ん!?貴様…!!」
『あ…やば』
鋼「貴様あの時のクソガキ!!
よくも俺の刀を拒みやがったなくそがァァ!!!」
『ちょ…!?とばっちりぃ!!』
何でか私も追いかけ回された。
1時間も…私が拒んだんじゃないのに…
鉄「まぁ鋼鐵塚さんは情熱的な人ですからね。人一倍刀を愛していらっしゃる」
彼と一緒に来たもう1人、伊之助の担当の鉄穴森が鋼鐵塚について話してくれた。
まぁ愛してるもの壊されたら怒っちゃうしね。仕方ない
伊之助は刀を持つと色が変わった。
刀らしい藍鼠色だ。刀としてはしっくりくる。
鉄穴森さん本人も満足なようだ。
しかし…
ガチーン!ガチーン!
『え…?』
伊之助は庭の石を拾うと刀の切れ刃に石を打ちつけた。
伊之助の刀は全体が歪に刃こぼれしてしまった。
鉄「ぶっ殺してやるこのクソガキ!!」
炭「すみませんすみません!!」
あの優しそうな鉄穴森さんも当然ブチ切れた。
そりゃそうだよ。
『このばーか』
伊「あ!?誰が馬鹿だ!」
『いや馬鹿でしょ。刀壊しちゃって…』
伊「俺はこれがいいんだよ!かっけぇだろ!」
『また折れるぞ』
ほんっとに馬鹿なんだなと思った。
刀をなんだと思ってる…ただじゃないんだぞ!
少し彼を落ち着かせると鋼鐵塚と一緒に怒って帰ってしまった。
当然だわ。
・
『炭治郎ってさ、何で伊之助放置してるの?』
炭「してる訳ではないんだけど…てかそろそろ放してあげて」
『はいはい』
刀を自分で壊したお仕置きで今伊之助に裸絞めをしていた。
伊之助は泡を吹いている。
『あまりに度が過ぎるなら本格的に叱っといたら?』
炭「うーん…考えとく」
どこまでも優しさを持っている炭治郎だった。
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高音(プロフ) - ???*??さん» ありがとうございます!書く気力が割と出てきたので時間みつけてもっと書こうと思います! (2022年1月6日 19時) (レス) id: b411e95559 (このIDを非表示/違反報告)
???*??(プロフ) - 更新ありがとうございますありがとうございます!!これからも頑張ってください(●︎´▽︎`●︎) (2022年1月6日 19時) (レス) @page11 id: ef39514e5c (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - yuikusさん» ありがとうございます!そう言ってくださるのが原動力です! (2021年12月18日 7時) (レス) id: b411e95559 (このIDを非表示/違反報告)
yuikus - めっちゃ面白い!!更新楽しみに待ってます!😆 (2021年12月18日 6時) (レス) @page10 id: 64fb7cf4f5 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - いちごちゃんさん» ありがとうございます!是非気長にお待ちください! (2021年3月22日 14時) (レス) id: b411e95559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高音 | 作成日時:2021年3月20日 15時