【鬼滅の刃】助ける為に戦え！！〔成り代わり〕

7.思いやりと奇跡 ページ10

男はAに向かって辛い言葉を放っていたが、心の声は違った。


？｢(泣くな…絶望するな…そんなことは今することじゃない。お前が打ちのめされてるのは分かっている。家族を殺され妹が鬼になって辛いだろう……泣き叫びたいだろう……。そんな小さな頃からこんな辛い目にあって……泣きたいんだろう…。

分かるよ。俺が後半日早く来ていればお前の家族は死んでいなかったかもしれない。しかし時を捲いて戻す術はない…。

怒れ…許せないという強く純粋な怒りは手足を動かすための揺るぎない原動力になる。脆弱な覚悟では妹を守る事も治す事も家族の仇を打つことも出来ない！)｣


(作)それを言えばいいのに…
男はそう言い終わると禰豆子に向けて刀を突き刺した。



『やめろぉーー！』


禰豆子が刺された怒りが私の体を動かした。
石を投げたりして牽制するけど意味が無いのと同じ…

私はﾞ斧を構えてﾞ男に向かって走り出す。


？｢(感情に任せた単純な攻撃……)愚か！！｣


男は投げられた石を躱すと、Aのうなじ近くを刀の頭部分で殴打した。
Aはその場で崩れるように倒れた。


禰｢あ……｣

？｢(ん……？斧はどこだ？)……！！｣


Aが持っていた筈の斧が手元になかった。
男は上を見上げると、そこには斧があり男に向かって飛んできた。
ギリギリ男は頭をずらして回避した。


？｢(木の陰に隠れる直前こちらに石を投げ、同時に上に斧を投げた…。丸腰であるのを悟られないよう振りかぶった体勢で手元を隠す…。

俺に勝てないのが分かっていたからだ。自分が斬られた後で俺を倒そうとした！こいつは…)｣

禰｢ｶﾞｧｧ！｣

？｢うっ…！｣


禰豆子は隙ができた男に蹴りを入れ、Aに向かって走り出した。


？｢(しまった！喰われる！)｣


男は急いで斬りかかろうと体勢を直したが、その先には意外な事が起きていた。


《禰豆子は…禰豆子は違うの。人を食べたりしない！》


姉を守るようにした体勢で男を睨む禰豆子の姿がそこにあったのだ。

8.冨岡義勇→←感謝(本編じゃないよ)

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