5.鬼狩り様 ページ7
『(三郎お爺さんの言葉を今思い出した……禰豆子が人喰い鬼……?違う!禰豆子は人間だよ!生まれた時から!)』
鬼と化した禰豆子は私の上に覆い被さるようにしていた。
『(でもこれは………いつもの禰豆子の匂いじゃない……でもあれは禰豆子はやってない!六太を庇うようにして倒れてたし、手や口には血は付いてなかった!そして……もう一つの匂いが…!)』
禰「グルルルル!」
『!?』
禰豆子の体が大きくなっていく……!?
『(体が……!力もさっきより強くなってる…!抑えきれない…!
私がよその家で安心して寝てる間に皆あんな酷いことに……痛かったでしょ……苦しかったでしょ……ごめんね………助けられなくて……。)』
後悔と悲しみの涙を目に溜めながら力が強くなった禰豆子を必死に抑える。
力は今圧倒的に禰豆子の方が上だけど…
『禰豆子…!頑張って!耐えてよ!鬼になんかならないで!しっかりして!頑張れ!頑張って!』
今の私にはこれしか出来ない…けどこれで禰豆子が戻るなら……!
…………ピチャ
『………?』
頬に何かが当たった。
禰豆子が涙を流しながら私の顔を見つめていた。
『………禰豆子………!?!?』
涙を流して少し力が弱くなった禰豆子の背後で嗅いだことがない゙人物゙の匂いがした。
『禰豆子!!』
禰豆子の首を掴み、横に倒れた。
その横で……私達が倒れてた位置で激しく雪が舞っていた。
その時にちょっと髪が切れてしまった。
私と禰豆子は転がりながら近くの木にぶつかった。そして禰豆子の体が元に戻った。
良かった…(これガチで思ってる)
『(何……誰!……刀!?)』
その謎の人物は刀を持ちながら此方を睨んでいた。
?「何故庇う?」
『妹!私の妹なの!』
?「……それが妹か」
『!!』
その人物はこっちに走ってきた。
禰豆子を抑えて伏せたつもりだった…。
『……あれ?』
腕に抱えていた禰豆子がいなかった。
………その人物が禰豆子を片手で抑えて離れた位置にいた。
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高音(プロフ) - 藤崎エヴァさん» ありがたきお言葉!番外編はネタ中々思いつかないけど、本編は頑張っていきます!夢主可愛いですよね!(お前が言うな) (2020年3月11日 12時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
藤崎エヴァ(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん滅茶苦茶可愛いし、お話面白ろかったです!本編も番外編も更新頑張って下さい! (2020年3月11日 11時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - OrangeShakeさん» 気に入って下さりありがとうございます!これからも本編も番外編も頑張って更新していきます! (2020年1月20日 20時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
OrangeShake - 面白いですね。私のお気に入りです!!更新頑張ってください! (2020年1月20日 20時) (レス) id: c7a1464060 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - 青海真珠さん» ありがとうございます!俺も消すつもりはないですけど、ビビリ&心配性なので一応パクってないよって報告でした。気に入っていただき本当にありがとうございます!俺自身も書いてて楽しいし、見てくれるだけで嬉しいのでこれからも続けていきます!心配させてすみません (2020年1月18日 22時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高音 | 作成日時:2020年1月15日 23時