【鬼滅の刃】助ける為に戦え！！〔成り代わり〕

14.戻るんだ！ ページ18

鱗滝さんに麓まで戻れと言われた。


『(それだけ…？あ…そっか。この濃い霧で私が迷うと思ってるんだ。夜明けまで戻ればいいのね。簡単！私は鼻が利くし、鱗滝さんの匂いも覚えたもん！)』



余裕勝ちだよ………と！
意気揚々と走り出したけど…



『ん…？……うわっ！！』



すると突然こっちに向かって石が飛んできた！
大した威力ではないけど……

って！？



『(なるほど落とし穴…仕掛けがあるわけね！そういう事ね！)』



こんなに罠あるんかい…

てか穴から出てきたらまたロープが！



『しまった！きゃぁ！』



今度は横から丸太が飛んできた！
いや危ないって！？下手したら大怪我じゃ済まないよ！！



『(まずいまずいまずい！このまま罠にかかり続けてたら朝までに山を下れない！

それにこの山…この山は空気が薄い！私が住んでた山よりずっと薄い！だからこんな息も苦しいしくらくらするんだ…。)』



過呼吸状態じゃないとまともでいれない…



『(戻れるの…失神しそう…いや！戻るんだ！呼吸を整えて…罠の匂いを嗅ぎ分ける！)』



山に流れる様々な匂い……
わざわざ罠を用意したなら多分…



『(分かる！分かるよ！人の手で仕掛けた罠はやっぱりちょっと匂いが違う！)』



予想は当たった！
後は罠に気を付ければ……って言いたいけど…



『(だからって…それを全部避けれる程急に身体能力が上がったりはしないけど！必ず……戻るよ！禰豆子！)』









麓の家では鱗滝さんが禰豆子に布団をかけてあげた。Aが戻るのを待っている。


鱗｢……そろそろ夜が明ける。｣


日が少しずつ出てきた。



鱗｢……？｣




ガラガラ！



家の戸が勢いよく開いた。


『……ﾊｧ…ﾊｧ………も…どり…ました…。』


私はその場に倒れ込んだ。








……………。

〈鱗滝左近次殿。
鬼殺の剣士になりたいという少女をそちらに向かわせました。丸腰で私に挑んでくる度胸があります。身内が鬼に殺され生き残った妹は鬼に変貌していますが、人間を襲わないと判断致しました。この2人には何か他とは違うものを感じます。少女の方はあなたと同じく鼻が利くようです。もしかしたら突破して受け継ぐことが出来るかもしれません。どうか育てて頂きたい。手前勝手な頼みとは承知していますが何卒ご容赦を……。

冨岡義勇〉

……………。





鱗｢(お前を認める。竈門A。)｣

〔番外編〕時には厳しく(竈門禰豆子)→←13.禰豆子の為に

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