9.このシスコンめ… ページ12
『すみません。篭と藁と竹を少々頂けませんか?』
「そりゃあ構わねぇけど篭は穴が空いてるぞ?」
山を降りて畑仕事をしてた人に篭とかを貰えないか頼んでた。
『それでも大丈夫です。お金は払います。』
「いやぁ要らんよ。穴の空いた篭だし。」
『いや!払います!』
「いやぁ要らん。竹も藁もやるよ。」
『でも払います!』
「いや要らんて!頭の固い子供だな!」
ボロボロでも頂けるだけ有難いんだからそれなりの御奉仕はしないとだもん!
『収めてください!小銭ですけどぉ!!』
『ありがとうございました!』
「いっってぇぇぇ!!」
勢いよく渡し方間違えた!
ごめんなさい!!
『禰豆子〜………?禰豆子?』
冨岡って人に禰豆子を日に当てるなって言われたから洞窟に隠れてもらってるんだけど……
『え!?禰豆子いない!?…………あっいた。』
どうやら穴を掘ってその中にいたようだ。
……後しかめっ面して外を見ていた。
『(可愛い妹がモグラみたいになってしまった…。そして凄い顔をしかめてるよ…!よっぽど日に当たりたくないのね…。)
ちょっと待っててね!』
禰豆子を日に当てないように狭霧山に向かうなら背負える物を作らないといけないと気付きました。
『禰豆子。禰豆子。これに入れる?昼間も進みたいの。私が背負っていくから。』
禰豆子は理解していなかった。
『………入る。ここに。かーごー。』
禰豆子は恐る恐る穴から出てきて篭に入った。
『……はみ出るね。』
入り切らなかった。
『(禰豆子もおっきくなったなぁ…。前まではもっとちっちゃかったのに…。)』
我が妹の成長が嬉しい…母性本能ってこういう事かな…?
シスコンなだけだと←
『あっそうだ。ねぇねぇ禰豆子。さっき大人の人位に大きくなったでしょ?逆に小さくなれない?』
おっきくなれなら小さくもなれる筈!
根拠とかないけど!
『小さくな〜れ。小さくな〜れ。』
おまじないのように禰豆子にそう言ってみた。
それに答えるように禰豆子は体を小さくして篭に入り込んだ。
『おぉ〜!偉いね禰豆子!よしよし!凄いよ〜!』
禰豆子の頭をこれでもかというくらい撫でてあげた。
あー……小さい禰豆子懐かしいなぁ…
とても温かい光景である。
199人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高音(プロフ) - 藤崎エヴァさん» ありがたきお言葉!番外編はネタ中々思いつかないけど、本編は頑張っていきます!夢主可愛いですよね!(お前が言うな) (2020年3月11日 12時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
藤崎エヴァ(プロフ) - 初コメ失礼します!夢主ちゃん滅茶苦茶可愛いし、お話面白ろかったです!本編も番外編も更新頑張って下さい! (2020年3月11日 11時) (レス) id: 1a879c682f (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - OrangeShakeさん» 気に入って下さりありがとうございます!これからも本編も番外編も頑張って更新していきます! (2020年1月20日 20時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
OrangeShake - 面白いですね。私のお気に入りです!!更新頑張ってください! (2020年1月20日 20時) (レス) id: c7a1464060 (このIDを非表示/違反報告)
高音(プロフ) - 青海真珠さん» ありがとうございます!俺も消すつもりはないですけど、ビビリ&心配性なので一応パクってないよって報告でした。気に入っていただき本当にありがとうございます!俺自身も書いてて楽しいし、見てくれるだけで嬉しいのでこれからも続けていきます!心配させてすみません (2020年1月18日 22時) (レス) id: e62d4c7bb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:高音 | 作成日時:2020年1月15日 23時