無邪気に狂う (ページ8)

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5話　暇人ページ8

暇………

暇暇暇暇暇ひま暇暇ひま

『ｧアアァ』

ベ「さっきから何なのよ。ずっとふらふらとして」

『暇』

ベ「そう」

『無視？え？』

ベ「……」

『かまってよ』

ベ「あなたついに壊れた？」

『通常運転です』

ベ「そう。」

『なんかない？暇つぶし的なの』

ベ「ある訳ないわ」

『アガッァ』

ベ「はぁー」

『ゴホッゴホッ』

ベ「寝転がりながら飴を舐めているからよ」

『俺の死因は飴？』

『あぶな〜マジで死ぬと思った』

ベ「今日は口数が多いわね」
ベ(最近この子に任務が入らないから性格が狂ってなくて楽ね)

スタッ

ベ「？どこへ？」

『寝る』

ベ「ここで寝てもいいわよ」

『ん………』

5分後

『……………』

ベ「ほんと、寝ているときは子どもなのにね」

数時間ベルモットはこの部屋で過ごしていた

ベ「私は任務があるから行くわね」

カルーアが眠るベットに近づいて言う

ドアが閉まり、部屋が静まる

数時間後

『はぁぁぁー』

『……』

(いつのまにベルは出ていったんだ？)

(？本？ベルのかな)

本には"いい夢を”のメッセージ

ベルがくれたのか。

いつもベルは何かくれるなぁ

天弥の中ではベルモット＝プレゼントとなっていた

(それにしても分厚い本だなあ、なんか懐かしい)

前世で天弥はお母さんに小さな頃から読み聞かせをしてもらい、本が好きだった。小学生には分厚い本を色々読んでいた

このことを天弥は覚えていない

ただその思い出である楽しい思いは残っていたようだ

(それにしても、この世界では物語の本なんて久しぶりかな)

しおりもあった

数日間は任務の合間に本を読んでジンを困らせていたらしい

ジン「ﾑｶｯ」