無邪気に狂う (ページ4)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:455 hit

2話　黒くページ4

シンッと静かな空間

怯えている人が一人

不気味に笑う人が一人

薄く笑う奴とサングラスをかけた奴が一人

不気味に笑うのは俺

『あーあ君のこと結構気に入ってたんだよ、仕事は早いし言うこと素直に聞いてくれるし。』

「ｧあぁ………許してください」

『もう、演技が下手なんだから』

プクッと頰を膨らます

『そんな演技だからNOCだってバレるんだよ』

薄く笑っていた奴がイライラしているようだ

ジン「早くやれ。」

『分かってるー』

『ごめんね』

さっきより男は絶望の淵にいるような顔をする

『いいねその顔♪ 321』

ザシュ

飛び散る血

もう怯えていた人の顔は瞳に生気がない

『……』無言だが、俺は笑っている

俺の黒髪の中から覗く赤い瞳はギラリと光る

ジンは楽しそうに笑う

その光景にウォッカは恐怖を抱く

もう何度も見たことがある光景

いまの歳頃の子は外で遊ぶ。だが目の前の子は楽しそうに血を浴びる
短刀は投げて手で死体に触っている

ジン「ちゃんと洗っておけよ」

『分かってる。』

血で俺は絵を描き始めた
いやー俺だってやりたくないけど体が言うこと聞かないからな
(うーん？うまく刺せなかったかなー血がたくさん出てきちゃった)

(！)『あー！！』

ジン「うるさい」

『ジン！どうやって帰ろうか？俺今日血まみれだよ！車汚しちゃう』

ジン「ウォッカ。」

ウォ「大丈夫ですよ。」

バジャー

『……？』

『ビショビショ……』

ジン「フッ…お前が毎回余計な血をつけるからだ」

『でも気持ち悪い』

ウォッカがタオルで拭いてくれた

『ウォッカナイス！』

ウォ「後でちゃんとお風呂入ってくださいね」

『もちろん！』

(後で解剖しよーっと)←全く本人は聞いていない

アジト

『ベル！』

「あら、カルーアじゃない！久しぶりね。任務から帰ってきたの？」

『あ…』

(危ない危ないベルモットが汚れるところだった)

勢いで抱きしめようとしていた体をとめる

ベ「偉いわね。まだあなた変装していないし、早めにお風呂に入るのよ」

『はい！』

ふんふーん♪ラッキー今日はもう任務ない

宿題もない←組織から出された護身術など

お風呂に入っていつもの変装をする

髪は白色のウィッグを

目には紫色のカラコンを

紫色を見るたびに片割れを思い出す

(今日も楽しかったよね、珀翔？)

鏡の中の顔が不気味に笑った気がした

(ジンはいるかなー解剖したい)