You with me 【8】 −Ryosuke.Y−

374．Ryosuke.Y ページ26

涼介 side








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涼介「あぁ〜…、今日も

　 ダルかった…。」








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１人で帰る帰り道、俺は誰と

話しているわけでもないのに

自然と独り言を言っていた。







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涼介「ホント、１人って退屈だな…。」








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…なんて言いながら

空を見上げていると…。








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“プルルルル…プルルルル…”







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俺の携帯が振動し、電話が

かかってきたのだと察した。









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そして、予想通り

名前の表示を見ると…。








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≪ リリー ≫







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そう表示されていた。









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涼介「…。」







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出るか出ないか

悩みに悩んだ結果…。







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涼介「………もしもし。」







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俺は通話ボタンを押した。









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リリー『あ、涼介さん？

　 また、リリーのこと

　 おいて帰りましたよね？』








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…ったく、うるせーな。







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涼介「…今日は１人で

　 帰りたかったんだよ。」









リリー『…もう家に着きました？』









涼介「いや、まだだｋ…」







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リリー『あ〜、それは良かった♪』








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涼介「は？…何だよ。」








リリー『申し訳ないんですけど

　 学校に戻ってきてくれます？』









涼介「…あ？まさか一緒に帰れとか

　 言うんじゃないだろうな？」









リリー『ふふっ♪…それも

　 良いですけど、今回は違います。

　 Aが涼介さんとお話したいって

　 言っていたので…。』









涼介「え！…Aが…！？」









リリー『あ、都合が合わなければ

　 お断りしても…』









涼介「いやいやいやいやいやっ！

　 すぐ行くから待ってろ！って

　 言っとけ！」







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“ブチッ…！”









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そう言ってすぐに電話を切ると…。









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俺は、急いで進行方向を真逆にして

学校へと足を急がせた。









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リリー「…ホント、お馬鹿さんね。笑」









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これが罠だとも知らずに…。









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