373． ページ25
・
裕翔に優しく手を引かれて
着いた先は…。
誰も使っていない
生徒会室の隣の部屋だった。
・
確か、前に裕翔が言っていた…。
・
「俺、気持ちが不安定な時とかは
必ずここに来るんだ。
…俺の秘密の場所。」
・
だから、誰もこの教室を
使おうとはしなかったし…。
私も１度も入ったことはなかった。
・
初めて入ったこの空間に
私は少し驚いた。
・
一般の教室の壁にあるはずの小窓は
少し大きく、水色のカーテンが
かかっていた。
内装もまるでどこかの小さな
ホテルのように、きちんと
家具がおかれていた。
・
・
あ「あ、あの…、裕翔……。」
・
私は何をしたらいいのか分からず
とりあえず部屋の奥へと
進む裕翔について行った。
・
・
裕翔「…とりあえず座りな？
今、お茶でも入れるから。」
・
・
そして、そう言われて
傍にあったお洒落な椅子に
言われるがままに腰かける。
・
・
あ「…あ、あのね…。」
・
そして、とにかく状況を
何か説明しないと…。
そう考えていた時。
・
・
裕翔「…何も話さなくていいから。」
あ「…え？」
・
・
裕翔「何も話さなくていいからさ
１人で抱え込まないで？
我慢なんかしなくていいよ。
全部、俺にぶつけて？」
・
裕翔「俺はいつだって
どんなAだって
…受け止めるから。」
・
・
・
あ「…ゆ、裕翔…、…裕翔…。
…わ、私…っ……。
…もう、耐えられな…い…っ…。」
・
不思議と裕翔のその言葉で
今まで抑えていた感情や
心の痛みが、一気に解き放たれ
大粒の涙となって溢れきた。
・
あ「…っ…ぅ…うぅ……、…ッ…。」
・
・
そんな私を見た裕翔は…。
・
裕翔「…辛かったね。もう大丈夫。
…俺がそばにいるから。」
・
そう言って、静かに座り込み
そしてそっと…
・
“ギュッ…”
私を包み込んでくれた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ - けいとるさん» 見た見た！！可愛いーーー！！！！って思わず叫んじゃったよ〜笑 (2019年9月30日 18時) (
レス) id: d09a9a9f00 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - そーなんだ！うちのとこは今は晴れだよ！そういえばポコポコのやつめっちゃ可愛かった！CMもめっちゃよかったよね！見た？ (2019年9月29日 15時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ＊RIRA＊さん» もうすごく気になる！！頑張ってね！！待ってます！！ (2019年9月29日 13時) (レス) id: d09a9a9f00 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - けいとるさん» そーなんだね、、今、こっちは晴れが続いてるよ〜 (2019年9月29日 13時) (レス) id: d09a9a9f00 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - ＊RIRA＊さん» めっちゃ続き気になりすぎる。待ってるねー! (2019年9月27日 0時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊RIRA＊ | 作成日時：2019年8月16日 16時
