You with me 【8】 −Ryosuke.Y−

380．Yuto.N ページ32

裕翔 side







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俺はずっとAと山の事を見てきた。








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すぐ喧嘩するし

すぐ言い争いになるけど…









ちゃんとお互いがお互いを想ってる

…凄くお似合いの2人だった。








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でも…山、今回ばかりは

言わせてもらう。









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裕翔「いつもいつも…Aは

　 山の事で涙を流してる。

　 それにどうして気付かないの！？」








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涼介「…！」








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裕翔「Aがどれだけ山のことを

　 想って…愛して…信頼して…。

　 それをちゃんと分かってんの？」






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涼介「それは…。」









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裕翔「山にどんなに冷たくされても

　 どんなに裏切られても、Aは

　 ここまでちゃんと山を信じて

　 着いてきた。それが当たり前の

　 事だって思うなよ…！」








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涼介「…。」







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裕翔「そんなのにも気づけないのに

　 “俺がAを幸せにする。”とか

　 言う資格なんて山にはない！」









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あ「っ…裕翔…っ…。」







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横を見ると、Aもゆっくり立って

赤く腫れた目で山の事を見つめた。









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あ「…さっき、教室で涼介と

　 リリーが話してるの見た。」









涼介「…。」









あ「…キスしてたｎ…「違う！」








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涼介「それは違う！

　 …本当に誤解で…！！」







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あ「誤魔化さないでよ！」








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涼介「え…。」









あ「もうね…、私…耐えられないの…。

　 涼介とリリーが一緒に

　 いるのを見るだけで、胸が苦しい…。」








涼介「…。」









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涼介「…なぁ、A。リリーに何を

　 言われたかは…、知らねぇけどさ。

　 …でも、アイツの言ってたことと

　 俺の言ってること…、Aは…。」









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涼介「…どっちを信じるんだよ。」









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あ「…っ！」









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山の質問にAは

しばらく無言のままだった。









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