You with me 【７】 −Ryosuke.Y−

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涼介「お前ら、さっきから

　 うるせーんだよ。」








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男子１「山田…。」








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涼介「ってか、具合悪そうな奴の前で

　 騒ぐとかどういう神経してんだよ。」








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男子４「…ッ…わ、悪かったよ…。」








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そう言って、男子たちが静かに

私の周りから離れていく。









それとは逆に1人だけ近づいてくる影。









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涼介「おい、…大丈夫かよ…。」








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あ「…っ…りょ、…すけ…。」








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涼介「はぁ…。…ったく、しょうがねーな。」







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“グイッ！”









「「「キャーーーーーッ！」」」









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あ「…えっ…。」









涼介「行くぞ。しっかり捕まってろよ。」









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…私は一瞬、何が起こったのか

分からなかった。









でも、全身が涼介に包まれて

いるような…、フワフワとした感覚。









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あ「ん…。」









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あっ…。

私…、お姫様抱っこされてるんだ…。








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そう考えると

急に申し訳なくなって…。








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あ「だ、大丈夫だよ…。

　 だから下ろして…っ…。」









涼介「…その顔色で何言ってんだよ。

　 無理すんなって…アイツらにも

　 言われてただろ。」









あ「な…なんで、それ…知って…。」









涼介「…い、良いからっ！行くぞ。」









あ「ん……。」









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リリー「ちょ、ちょっと涼介さんっ！

　 もうすぐお昼休み終わりますよ？

　 授業はどうするんですかっ！？」









あ「…。」









涼介「…こいつ、１人にさせるわけに

　 いかねーから、次の授業は

　 俺も…こいつも休むって

　 言っておいて。」









リリー「あっ…！涼介さんっ…！」









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やっぱり、涼介は涼介なんだな…って

この時…、改めて思った。









いつも、私が困っているときに

１番に駆けつけてくれる









私のヒーローだってね。








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そして、いつからか私の記憶は

途切れていた。









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