You with me 【７】 −Ryosuke.Y−

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あ「そ、そんな…。」








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裕翔「しかもそれだけじゃない。」







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あ「…え？」









侑李「会社って言うのは、社員が

　 いてこそだから、もちろん

　 その会社の社員はそうだけど

　 その家族も苦しむことになる。」








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慧「下手したら、命を絶つ人も

　 出るかもな…。」







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あ「…！」








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裕翔「企業にとってはそれぐらい

　 大きなことなんだよね。

　 俺も前に、父さんから聞いた。

　 んで、その時に改めて思った。

　 “今後俺がこの会社とその社員の

　 生活を守らなきゃ…。”ってね。」








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“後継者になるって

　そういうことだから。”









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裕翔はそう言った。








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あ「命を絶つ…。」








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侑李「僕もそれは小さい頃から

　 言われてきたな…。

　 企業とは１つの生活だって。」









あ「１つの生活…。」








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圭人「なんか切ないね…。

　 あの子、全然そんな風には

　 見えなかったし…俺らはその事情を

　 何も知らなかったわけだし。」









慧「んー、自分の将来を会社の

　 未来のために捧ぐって

　 結構、辛いことだと俺も思うな…。」









侑李「うん…。」









裕翔「…。」








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リリーは、私よりも

何倍も苦しんでたんだ…。









自分の未来を

会社の為に捨てる…。







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私は、そんなこと出来るだろうか…。









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きっと涼介も、そんな思いを

して来たんだろうか…。









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あ「…やっぱり、リリーは

　 凄いんだね。」









圭人「…A？」








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あ「私、自分の事しか考えてなくて…。

　 じゃあ、やっぱりあの２人を祝福して…。

　 私は身を引くべきなんだよね…。」









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そうだよね…。

そうするしかない…。









いや、そうするのが涼介の…









そして、リリーの為なんだ。








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そう思ったら、私の目から

１筋の雫が落ちた。









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