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2.孤独攻略ゲーム-勧誘- ページ4

ディアベルからの初めての連絡は、すぐに届いた。第1層フロアボス攻略会議へのお誘いだった。
私はそれを二つ返事で了承して、トールバーナへと足を向ける。



「エトリ!」

会議には少し早い時間にトールバーナの広場に到着した私を見つけて、ディアベルは満面に笑みを浮かべた。
私が浅くお辞儀を返すと、話をしていた他の男性プレイヤー____恐らく一緒に討伐する仲間なのだろう____との話を中断して、こちらへと歩いてくる。


「……こんにちは」

「あぁ。
来てくれて良かった。君ほどのプレイヤーがいれば心強いよ」


そう言って彼は朗らかに笑ってみせるから、私はすぐに目を逸らす。
ディアベルはそんなこと気にも留めず、こちらへと歩いてきた先の仲間たちに私を紹介する。


「この子はエトリ。
この間迷宮区で会ったんだ」


そう言われて、私は軽く頭を下げる。
そして同じように彼らの名前を聞いた。
簡単な自己紹介___と言ってもすべてディアベルが言ったのだが___を終わり、私はアイテムを補充すると言ってその場を少し離れようとする、が、それを阻んだのはディアベルの右手だった。
ぎゅ、と私の左腕を掴んだその手は、私が少しもがいたところで離そうとしない。


「待ってくれエトリ、話がある」

「……?
はあ」


なんだ、と背の高いディアベルを見上げ、曖昧に相槌を打つ。
ちら、と彼の背後にいる彼の仲間たちを見れば、皆それぞれに軽く笑みを浮かべて私を見ていた。

……ぞっとする。


「……わかった。離せ」


すこし息を詰まらせ、固くなった声でそう告げれば、ディアベルはほっとしたように表情を崩して私の腕を解放した。
私はディアベルに握られたところを自分の腕で触れながら、ディアベルに“それで?”と目で問いかける。


「いいかエトリ。
エトリは十分強い。でもこれから挑むのは雑魚じゃなくてフロアボスだ。生半可な準備、連携、ステータスじゃ殺される」

「……だから?」


薄々と彼が何を言おうとしているのかがわかってきて、すぅ、と体の芯が冷めていく。
顔をうつむかせて、しかし発した声はひどく冷静だった。


「エトリはソロで活動したいって言ってただろ? でも、ボス戦ではどうしてもパーティを組まなきゃいけない。それに、第二層もそれじゃ無理があるはずだ。
……だから、やっぱり俺たちとパーティを組もう」

「……」


……前に断ったんだ、諦めてよ。
そもそも私じゃなくてもいいじゃん。ディアベル、多分たくさんフレンドいるんでしょ。

そこまでして私を誘う必要はないじゃないか。

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梛霧(プロフ) - sora@白楽さん» わわっ、ありがとう!そうかな?そう思っていただけたら一番、かな。 (2016年11月16日 22時) (レス) id: 0ac4ee445f (このIDを非表示/違反報告)
sora@白楽 - 上手…!読んでてとっても面白かった!SAOの世界観がそのまま表せてるのが凄い…! (2016年11月16日 22時) (レス) id: b373d5d5d5 (このIDを非表示/違反報告)
梛霧 - 蜷さん» それな (2016年9月5日 6時) (レス) id: 1f2f1c64c5 (このIDを非表示/違反報告)
- ソクタってこんなに気持ち悪かったんだ…現実なら警察だな… (2016年9月4日 23時) (レス) id: 0447da910d (このIDを非表示/違反報告)
梛霧 - 美優さん» わわっ、ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年9月4日 21時) (レス) id: 1f2f1c64c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:硝子屋 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年8月8日 14時

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