1.孤独攻略ゲーム-未知の表情- ページ3
気まずい雰囲気を変えるように男は咳払いをひとつこぼして、ディアベルと名乗った。私はそれにエトリ、と返す。
すると、ディアベルはある提案をしてきた。
「……パーティ」
「そう。
お互い協力した方が、攻略も進むだろ?」
曰く、パーティを組まないか、と……そういうことだ。
そりゃそっちの方が効率が良いのは事実だけれど、多分私には向かない。
人付き合いを避けてきた私には、きっと上手くやれない。
……それにまずは、一人でも大丈夫だと、自分で自分に、証明したいし。
「……ごめん、それはちょっと」
「……そうか。
まあ、無理強いは出来ないな。
気が向いたらいつでも連絡してくれ」
フレンド登録くらいなら良いだろう?
ディアベルのその言葉に、私は、う、とたじろいで、しかしそれを断るのは流石におかしいかと諦める。
フレンド欄の一番上にディアベルの名前が現れる。
……フレンド……友達。
そうか、この世界ではこんなにも簡単に『友達』ができるのか……関係が薄っぺらそうだな……。
思わず考え事をしながら、そのディアベルの名前を指先で辿る。
すると、目の前から息を飲む音が聞こえた気がして、私は顔を上げた。
ぱちり、と目が合う。
何かを堪えるような顔のディアベルは、しかしすぐ、くるりと踵を返し、ひらりと手を挙げて「じゃあ」と去っていってしまった。
「……?」
この世界は完璧ではない。
だって、目は口ほどにはものを言わないから、表情の差異もわからない。
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梛霧(プロフ) - sora＠白楽さん» わわっ、ありがとう！そうかな?そう思っていただけたら一番、かな。 (2016年11月16日 22時) (
レス) id: 0ac4ee445f (このIDを非表示/違反報告)
sora＠白楽 - 上手…！読んでてとっても面白かった！SAOの世界観がそのまま表せてるのが凄い…！ (2016年11月16日 22時) (レス) id: b373d5d5d5 (このIDを非表示/違反報告)
梛霧 - 蜷さん» それな (2016年9月5日 6時) (レス) id: 1f2f1c64c5 (このIDを非表示/違反報告)
蜷 - ソクタってこんなに気持ち悪かったんだ…現実なら警察だな… (2016年9月4日 23時) (レス) id: 0447da910d (このIDを非表示/違反報告)
梛霧 - 美優さん» わわっ、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2016年9月4日 21時) (レス) id: 1f2f1c64c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：硝子屋 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年8月8日 14時
