【ソードアート・オンライン】碧き剣士

第36話 付き人 ページ42

コウside

「予定日は2日後のはずだよねー？」

「それにさーなぁんか人増えてない？」

ネチネチとした喋り方が鼻につく
表情もニヤニヤとしていて気味が悪い

けど装備を見る限り
予想通り下っぱのようだ

これなら強行突破でどうにかなるかもしれない

コウ「すみません。時間を間違えたみたいで。後、1人で来いなんて言われてないそうですけど？」

弱味を見せてはいけない
出来る限り相手を煽る
それでいて自分達に有利になるように運ぶ

「俺、こいつ知ってますよー。攻略組のアオホシの連れですよぉ」

「へぇ？なるほどねぇ」

こいつら俺のことを知ってやがった
やっぱりあのデュエルが原因か
仕方ない

コウ「イサム、剣を抜く準備をしておけ」

イサム「は、はい」

シーランスさんは武器を装備していない
おそらく盗まれたのだろう
だとしたら守りながら進むしかない

イサムもシーランスさんも俺が守りきる

コウ「俺がスカイの連れだったら何か問題でも？」

「いーや、別に？」

集中しろ

隙を見せるな

相手の不意をつけ

「ただの付き人に何が出来るのか、見せてみろよ！」

来た！

コウ「ぐっ！」

剣と剣がぶつかる
チリチリと火花が飛び交う

思いっきり相手を押し返す
よろけたところにすかさず切り込む

「へぇ？やるじゃん？」

ダメージはちゃんと通る
イサムも闘えているようだ

コウ「シーランスさんは端の方へ！」

シーランス「わかった」

これで闘いやすくなった
大丈夫

自分を信じるんだ

俺はただの付き人ではない

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