煉獄先生！弟さんをください！！

ATK 5 ページ5

｢よ！橘A｣

｢宇髄先生こんにちはーさようならー｣

｢待て待て。相変わらず地味なことしてんのなお前｣

｢裏切り者に話す事はございませーん｣

｢なんだよいい事教えてやろうと思ったのに。煉獄の事｣

｢千寿郎君の事のみ聞きますけど｣

煉獄先生の情報は正直いらない。
煉獄先生は先生としては好きだし、いい先生だと思う。
だけど私が好きなのは千寿郎君だ。

｢お前文化祭実行委員やれよ。千寿郎もやるってよ｣

｢え、宇髄先生まじ神じゃん……｣

｢今更かよ｣

｢実行委員って担当の先生誰なんですか？｣

｢聞いて驚け！俺様と煉獄だわ｣

｢予想通りすぎて笑った｣

｢いや全然笑ってねぇだろ。怖いわ｣

｢善逸も一緒じゃダメですか？｣

｢だってあいつ風紀委員じゃん｣

｢とみせんアタックかまします？｣

｢やめとけ死ぬぞ｣


呆れるように笑う宇髄先生は美術の担当で、色んな意味でぶっ飛んでいる人だ。
そのため宇髄先生が煉獄先生の変わりにクラスのHRをやった時は毎回大変な事になるのだ。

大体被害に遭うのは善逸と決まっている。

今回もそうだったらしく善逸には購買で買ったバナナオレをプレゼントしておいた。





そしてこの日のHRで文化祭実行委員を決めることになったわけだけど、担当教師の名前を聞いた時点で考えるべきだったなって思う。

クラスの女子の殆どが手を挙げたのだ。

｢まじか……どうする善逸｣

｢仕方ないわ。宇髄先生と煉獄先生の2トップとかそりゃみんなやりたがるよ！顔がイイってほんとずるい！｣

｢ねぇこれ抽選になるの？無理なんだけど｣

｢風紀委員になれよ｣

｢一番無理｣

学級委員の子がどうやって決めるかという案を取っているけど、まとまらず煉獄先生も苦笑いしていた。

｢では、こうしよう！｣

そう言って立ち上がった煉獄先生が白紙を実行委員希望者全員に配った。

｢何故実行委員をやりたいと思ったのか、その思いを聞かせて欲しい。宇髄先生とそれを見て決めようと思う。｣

一部の女子生徒が張り切って返事をしているのを見て、私は無理じゃんって思ったよね。

千寿郎君と一緒に委員会をやりたい

こんな邪心しかないとか無理じゃん。詰んだわ。

まあでも可能性を考えて、全力でやりたいって書いた訳なんだけど。

｢実行委員は橘Aにやってもらうことになった！｣

まさか受かるとは思わなんだ。

｢中等部の後輩たちとも交流を深め全校生徒で文化祭を楽しむ｣

こんなの下心丸出しじゃん…

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