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ATK 15 ページ15

私は1人美術室で適当な本を漁っていた。
宇髄先生に自習と言われたのはいいけど、教科書とか全部ロッカーの中だよ……

「……暇だ」

「こら!さぼってるんじゃない!」

「うっわびっくりした!いつからいたんですか?!」

誰もいないと思って呟いたそれに大きな声で返事が帰ってきて体がびくりとはねてしまった。
もうね、めちゃくちゃびっくりした。

「これを履くといい!冨岡は授業でいなかったからな、俺が来た!」

宇髄先生に聞いて、煉獄先生が変わりにジャージを届けに来てくれた。
ありがたく受けとりすぐに履き替えた。
汚れてしまったスカートは軽く洗って干しておこう。

「それで、何があったんだ?」

「え……転んだだけですけど」

「そんな事を俺が信じると思うのか?」

「……本当に転んだんです」

「何故嘘をつくんだ!?1年の生徒が君と数人の女子生徒が揉めているのを見たと言っていた」

「私じゃ、ないです……」

「またそうやって何も言わず1人で解決しようとするのか?!」

「なんで煉獄先生がそんなに怒っているんですか?!これは私の問題です!ほっといてくださいよ!」

何があったのか、煉獄先生に聞かれた。
だけど私は言いたくなかった。
それなのに煉獄先生が怒るから、美術室を飛び出した。

後ろで私の名前を呼ぶ声が聞こえたけど、走って女子トイレに逃げ込んだ。



「……あ、スカート忘れてんじゃん」

美術室に干したままのスカートを取りに行かないと行けないのに、煉獄先生に会いたくなくて、暫くトイレの中で時間を潰していた。

すると終業のチャイムが鳴り響く。
つまり煉獄先生は自分の教室に戻る時間だ。

私は美術室へと急いだ。

恐る恐る覗いたそこには誰もいなくて、ほっと息を吐いて干しておいたスカートを手に取り、美術室を後にした。

────そしてこの日を境に、私は煉獄先生と距離を置くようになっていた。

「Aお前さ、煉獄先生となんかあった?」

「なに急に、何も無いけど」

「嘘つくなよ。おかしいよお前、最近。」

「善逸のくせに……」

「全くどれだけ一緒にいたと思ってんだよ!?もっと俺を頼れよ!」

「ヤダー、善逸さんたら素敵ー!」

「出たよ!?すぐそうやって調子に乗るからね?!あーヤダヤダ、心配して損した!」

「うそうそ、善逸ありがとう。大好き」

「……卒業式の日にさ、一緒に煉獄先生の所行こう?」

「……うん、そうだね。行こう」

結局半年以上煉獄先生と話さないまま卒業式を迎えた。

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炎香(プロフ) - はむえっぐさん» 私のが初めてだなんて恐れ多いです💦ぜひ読んで欲しい作品が沢山ありますので鬼滅沼へようこそって感じですね!笑 心臓大丈夫ですか?😂すごく嬉しいです!読んでくださってありがとうございました(。_。*) (2021年9月29日 14時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
はむえっぐ - はじめまして!!完結おめでとうございます!!!鬼滅の夢小説読むの主様が初めてだったのですがハマりました!!笑笑最後の解説で意味がわかったときはもう、、、心臓潰れました^^本当にありがとうございました!!! (2021年9月28日 23時) (レス) @page23 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - まゆさん» わぁすごい嬉しいです……!めちゃくちゃ頑張れる気がしてきました!!ありがとうございます! (2021年9月20日 11時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - これからも更新楽しみにしてます! (2021年9月20日 10時) (レス) id: 3becc2e6ce (このIDを非表示/違反報告)
炎香(プロフ) - myaさん» ありがとうございますm(*_ _)m思いつきのネタで投稿したら大変なことになっていたので驚きましたが、頑張りますのでよろしくお願いします(o_ _)o(o_ _)o (2021年9月2日 7時) (レス) id: a219c056d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炎香 | 作成日時:2021年9月1日 13時

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