勝己くんの場所 ページ12
勝己くんのオムライスはとんでもなく美味しかったとだけ言っておく。
食器の片付けを私がしている間に、勝己くんは自分の洗濯物を干したり寝床を作ったり忙しなく動いていた。
｢勝己くん｣
｢あ？｣
｢それ終わったら作戦会議しよっか｣
｢おー、わぁった｣
限られた時間を無駄にしたくないので、しっかり予定を立てないといけない。
でも今はそんなことより洗濯を干す爆豪勝己とか、布団を敷いてる爆豪勝己とかそんなレアな姿をガン見していてふと思ったことがある。
食器を洗い終えたので寝室にあるものを取りに行く。
なんかかっこいい、という理由だけで購入したアジアンテイストのパーテーション
何となく寝室に置いていたが、あってもなくても変わらない程度の役目しか持たないそれの、輝く時が来た！！！(オールマイト風)
｢勝己くん、これ使ってよ｣
｢使ってたんじゃねーのか｣
｢置いてただけだね！｣
｢ふーん｣
｢流石に色々と丸見えすぎるのも良くないでしょ？私勝己くんが着替えてたら間違いなく見ちゃう自信しかないから！｣
無駄にドヤ顔して変態発言をしてみたが、予想通りキメェを頂けたので良しとする！！！！
｢色々と気をつけてください！｣
｢お前……｣
｢ん？｣
｢まじで馬鹿だろ｣
そんな事ないよ、と言おうと思ったのに何故か勝己くんの顔が目の前にあり、その先に見えるのは天井……
所謂床ドンならぬ押し倒されていると気づいた時にはもう全身から火が出そうなほど熱かった。
｢え、な、え？、な、なに？？？｣
｢ちったァ危機感持てや｣
｢無理無理近い本当にごめんなさい無理です｣
｢あﾞぁ？｣
｢ヒェッ｣
勝己くんが凄むと顔が近くなる癖は床ドン状態でも同じだった詰んだ無理。
｢ふざけた事ばっか抜かしてんじゃねぇぞボケ｣
｢はい、爆豪さん｣
｢真面目に聞けや｣
｢と、とりあえず退いて、くださ、い｣
｢いいか、このスペースは俺の場所に決めた。勝手に入ったら……わぁっとるな？｣
｢分かりました……｣
｢ハッ、ビビりすぎだばーか｣
やっと退いてくれた勝己くんはめちゃくちゃ余裕そうなのに、私だけがどうしようもないくらい真っ赤だった。
こうして勝己くんの場所が私の部屋のリビングの一角に完成し、その場所に立ち入ったら爆殺すると宣言されたのであった。
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yamadaringo28(プロフ) - pixivを見てこっちに来たんですが、その後はどうなったんでしょうか？この話がとても好きなので続いて欲しい2人に幸せになって欲しい気持ちがいっぱいで… (5月7日 0時) (
レス) @page19 id: dc8bc9eeec (このIDを非表示/違反報告)
林 真 - はい！更新頑張って下さい！楽しみに待たせてもらいます！！ (2022年8月30日 9時) (レス) @page20 id: ddf55ed9f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炎香 | 作成日時：2021年8月31日 21時
