ふわとろのあれ ページ11
｢好きなもんは？｣
｢オムライス！｣
帰りに立ち寄ったスーパーで勝己くんが食材を選んでカゴに入れていく。
｢勝己くんはいつも自炊してたの？｣
｢時間がある時だけな｣
｢ほぉー、流石です。｣
｢おい、卵もねぇんか？｣
｢何も無いです。ごめんなさい｣
勝己くんは呆れていたけど、自分の住んでいた世界とあんま変わんねぇんだなって少し楽しそうだった。
｢勝己くん、お酒は飲む感じですか？！｣
｢付き合いで飲む程度なら｣
｢一緒に飲んでくれますか？！｣
｢ンでそんな興奮しとんだ！！！｣
｢言わなきゃダメ？｣
｢…どうせろくな事考えてねぇだろうからいらねぇ｣
｢あはは、正解！！｣
楽しいなぁ。
今まで何人かの男の人とお付き合いしたこともあるし、こうやって一緒に買物だってしたことはあったけど。
比べ物にならないくらいに本当に楽しかったんだ。
｢あっ！！！｣
今度はなんだ、ってため息ついてる勝己くん
｢これ、集めてるの！あと1種類だけ出なくてさー｣
《僕のヒーローアカデミア ウエハースチョコ》
それを見た勝己くんの顔は写真におさめるべきであったと後悔しても後の祭り
｢ンなもんまであんのかよ…｣
｢プロヒーローなったら同じようなものでしょ？｣
ウキウキでカゴにウエハースを入れてやったぜ！！！
勝己くんにも買いたいものあったら遠慮しないでって言ったら、辛っていう字でカゴが溢れかえっていた。
買い物を終え、無事に帰宅して荷物を家の中に運んでいく。
一緒に何度か往復をして運び終わった。
どうやら本当に勝己くんがご飯を作ってくれるそうだ。
その間に勝己くんに許可を取り、買ってきたものを洗濯機にいれてしまう。
手伝うと言っても邪魔だと言われそうなので、大人しく待つことにする。
そして待つこと数分、カタンと目の前に置かれたお皿に、私のテンションはMAXだ。
｢うわー！！！すっごい！！え？天才？！天才かな？！勝己くんすごい！！ふわふわのあれだー！！！
自分でも小学生並なリアクションをしていることは理解している。
好きな食べ物を、好きな人が、私のために作ってくれたって言うだけでも感動モノなのに。
お店で見るようなふわとろオムライスを出されてしまったら幼稚なリアクションになっても致し方ないと思う。
そして勝己くんにうるせぇわ！！と言われるまでがワンセットである。
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yamadaringo28(プロフ) - pixivを見てこっちに来たんですが、その後はどうなったんでしょうか？この話がとても好きなので続いて欲しい2人に幸せになって欲しい気持ちがいっぱいで… (2023年5月7日 0時) (
レス) @page19 id: dc8bc9eeec (このIDを非表示/違反報告)
林 真 - はい！更新頑張って下さい！楽しみに待たせてもらいます！！ (2022年8月30日 9時) (レス) @page20 id: ddf55ed9f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：炎香 | 作成日時：2021年8月31日 21時
