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 翌朝、まだ肌寒く霧の立ち込める時刻。花様は自ら起きだして、屋根にいる俺の名前を呼んだ。あまりの大声に目がカチ起きて、俺は屋根から滑り落ちた。




 打った頭を撫でると、ヒリヒリと痛い。花様の笑い声は、いつも以上にとても高らに響いていた。後ろをちらりと振り向くと、派手な猩々緋色の着物を纏った花様が立っていた。元気そうな花様に一安心した。




 「猿! 一緒に朝食を食べに行こう。なに、おぶらせたりはしないぞ?」




 花様は嫣然に笑い、俺の背中を見せた。部屋を出て行こうとする花様の後ろを追って、着物が汚れないように裾を持った。

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設定タグ:ローファンタジー , 歴史、時代小説 , 和風・東洋ファンタジー   
作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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征我(プロフ) - この小説の背景画像が・・・欲しい!けどやり方分からない・・・ (2017年2月17日 17時) (レス) id: a30172f436 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - アイアン・メイデンさん» まだまだ未熟者ですが、誉めてもらえると自信がつきますね! ありがとうございます(*^^*) (2016年1月28日 22時) (レス) id: 665ef5492b (このIDを非表示/違反報告)
アイアン・メイデン(プロフ) - コメント失礼します。作者様の文章能力の高さにすごく驚きました!自分なんて、まだまだだなぁ、としみじみ感じました。情景がすごく綺麗に書かれていて、心惹かれる様に感じました! (2016年1月28日 21時) (レス) id: 599729810b (このIDを非表示/違反報告)
月影櫻詠(プロフ) - レイチェル・ハジェンズさん» そりゃないぜハジェンス (2014年12月30日 12時) (レス) id: a24476e1ca (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - 月影櫻詠さん» ゆーあーくれいじー (2014年12月29日 23時) (レス) id: fc7cab67c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナンシー・ハジェンズ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年6月12日 22時

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